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2011年11月2日
東レ株式会社
タイ大規模洪水の影響に関するお知らせ(第3報)

 タイ国における豪雨により発生した大規模洪水による東レグループへの影響について、現時点の状況を下記の通りお知らせします。 (_線部分が新規情報です。)



1. 被害の状況

 10月6日夜に稼動を停止したタイ・トーレ・シンセティクス(TTS)社のアユタヤ工場は、10月14日に浸水が確認されて以降、現在は1階部分が冠水しています。現地における避難命令を受けて、工場には近づけない状況です。
 同社バンコク工場についても、工場近隣地域における浸水を受けて10月26日に稼働を停止し、
28日には浸水に備えた生産設備の保全措置を終了しました。(工場浸水なし)
 さらに、ナコンパトムにあるタイ・トーレ・テキスタイル・ミルズ(TTTM)社とTTS社の工場についても、同様の理由にて11月1日までに稼働を停止し、設備保全措置を終了いたしました。(一部浸水)

 
現時点では、TTS社アユタヤ工場の浸水以外は、グループ関係会社、工場について、洪水による物的・人的被害は発生していないことを確認しております。
 なお、東レからの出向社員帯同家族については10月26日に16家族44名の全員が帰国し、
出向社員についても10月28日までに10名(41名中)が帰国しております。

2. 繊維製品(原糸)の供給対応

 上記工場の稼働停止に伴う繊維製品(原糸)供給への影響については、東レグループ各社による増産対応、品種代替等の可能性について確認を鋭意進めていますが、TTS社から日本市場向けの原糸輸入量はこれまで少なかったこともあり、国内市場向け供給への影響はほとんどないものと見込んでいます。
 具体的には、当社の国内4工場(三島、石川、愛知、岡崎)において可能な限り増産を進める一方、インドネシア、韓国、および中国の海外関係会社とも連携し、東レグループのグローバル生産体制の強みを活かすことで、製品の安定供給体制を維持してまいります。
 なお、その他製品の影響と対応についても状況確認中です。

3. 稼動再開の見込み・業績への影響

 現時点未定です。現地における避難命令解除後の工場復旧に向けて、その準備を進めています。また、今回の洪水被害による業績などへの影響については、今後詳細状況の把握に努め、重大な影響が判明した場合には速やかにお知らせいたします。

4. タイ国における当社グループ会社(5社8工場)

【トーレ・インダストリーズ(タイランド) [Toray Industries (Thailand) Co., Ltd.(TTH)]】

(1) 本社所在地 : バンコク
(2) 代表者 : 山下 康夫
(3) 従業員数 : 6名
(4) 事業内容 : タイ国事業の統括

【タイ・トーレ・シンセティクス [Thai Toray Synthetics Co., Ltd.(TTS)]】

(1) 本社所在地 : バンコク
(2) 代表者 : 宮石 和彦
(3) 従業員数 : 約800名
(4) 事業内容 : [バンコク工場] 衣料用および産業用のナイロン糸・ポリエステル糸、ナイロンおよびPBT樹脂コンパウンド
[アユタヤ工場] 産業用ナイロン糸、衣料用ポリエステル糸
[ナコンパトム工場] 蒸着フィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム

【タイ・トーレ・テキスタイル・ミルズ [Thai Toray Textile Mills Public Co., Ltd.(TTTM)]】

(1) 本社所在地 : バンコク
(2) 代表者 : 真鍋 祐一
(3) 従業員数 : 約700名
(4) 事業内容 : [ナコンパトム工場] ポリエステル/レーヨン混紡糸の紡績・織布・染色および仮撚・丸編・経編・起毛

【ラッキーテックス(タイランド) [Luckytex (Thailand) Public Co., Ltd.(LTX)]】

(1) 本社所在地 : バンコク
(2) 代表者 : ワルン ラオイッティ
(3) 従業員数 : 約2,400名
(4) 事業内容 : ※いずれも所在地はバンコク
[第1工場] ポリエステル/綿混紡糸の紡績・織布
[第2工場] ポリエステル/綿混紡織物、ポリエステル長繊維織物染色
[第3工場] ポリエステル長繊維織物、デニム、エアバッグ基布

【タイ・ペット・レジン [Thai Pet Resin Co., Ltd.(TPRC)]】

(1) 本社所在地 : バンコク
(2) 代表者 : 園部 文夫
(3) 従業員数 : 約100名
(4) 事業内容 : [ラヨーン工場] ボトル用PET樹脂

以上