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2018年7月5日
東レ株式会社
下廃水処理に最適な逆浸透(RO)膜エレメントを開発
-「捨てる水を使える水へ」-

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、このたび、不純物の除去と透過水量の両面で高い性能を保持しつつ、水中の汚れ成分の付着にも強い逆浸透(RO)膜"ロメンブラ®TLFシリーズ"を上市し、2018年4月から販売を開始しました。  本製品は、従来の下廃水処理用逆浸透(RO)膜製品と比較し、透過水量を約3割増加させることができるため、運転コストの低減が期待できます。また、新しい膜表面コーティング技術を確立により、膜表面の洗浄に使用する薬品への高耐久性を保持することで、交換頻度の低減も可能となります。  なお、本製品は2018年7月8日から12日にかけてシンガポールで開催される世界最大級の水処理の展示会"SIWW(Singapore International Water Week)"にて展示、紹介いたします。

ロメンブラ<span>®</span>TLFシリーズ

 東レはこれまでも、日本、韓国、中国、シンガポールの研究・開発・生産拠点をフル活用したグローバルな研究開発・評価体制により、高い脱塩性能と透水性能を維持しながら、水中に含まれる多様な汚れ成分(ファウラント)の付着を抑制する基本技術を確立し製品展開してきました。東レのこれまでの排水処理膜製品の累計販売は、造水量ベースで約4千万人の生活用水に相当する日産6百万トンです。近年、米国や中国、その他新興国を中心とした深刻な水不足や、急速な産業発展による水質の悪化は世界的な問題になっており、"ロメンブラ®TLFシリーズ"の投入により、急伸長する下廃水処理の需要に応え、また純水の精製、ボイラー水の製造など多岐にわたる工業用水処理用途への適用拡大も目指してまいります。  東レは、中期経営課題"プロジェクトAP-G2019"で掲げる「グリーンイノベーション事業拡大(GR)プロジェクト」において、環境問題や資源・エネルギー問題の解決に貢献する事業拡大を目指しています。水処理膜事業の展開はまさにGRプロジェクトの中核であり、今後も世界有数の総合膜メーカーとして、水資源問題解決に貢献する事業活動を強力に推進してまいります。

以上
(ご参考)
「SIWW(Singapore International Water Week)」について
(1)会場Sands Expo and Convention Centre, Marina Bay Sands
(2)会期2018年7月8日(日)~12日(木)
(3)公式サイトhttps://www.siww.com.sg/
(4)主催Singapore International Water Week Pte Ltd,
図:東レブースイメージ