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2017年5月31日
東レ株式会社
リミテッドユース防護服「LIVMOA®(リブモア®)」高通気タイプ
「LIVMOA®3000シリーズ」の一般小売り向け販売開始について

 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、2013年に製品化し、既に除染処理などの用途で販売実績のある、リミテッドユース(使い切り型)防護服「LIVMOA®(リブモア®)」の高通気タイプを、「LIVMOA®3000シリーズ」として2017年6月1日より販売開始します。  2017年6月27日より、事業者向け通信販売サイト「モノタロウ」での取り扱いを開始します。希望小売価格は980円(税込1,058円)/着です。  「LIVMOA®3000シリーズ」は、通気度96cm3/cm2・秒(JIS L 1096 A法)と通気性の高さが特徴であり、ムレ感軽減による快適性の向上が期待できます。この度販売を開始する本製品は、化学防護服のJIS T8115:2015タイプ5(浮遊固体粉じん防護用密閉服)に適合しております。  ポリプロピレン極細繊維からなる不織布をエレクトレット(電石)化した東レ独自の高性能シート「トレミクロン®」を、ポリプロピレンスパンボンド(長繊維不織布)で挟んだ3層構造により、固体粉じんを吸着し衣服内への侵入を防ぐ防じん性と通気性能を両立させます(図1参照)。

(図1・生地構造)

(図1・生地構造)

 東レは、2011年に発生した東日本大震災をきっかけに、被災地復興の一助となるべく、除染・復興活動に従事される方々の作業負荷軽減に貢献する素材、製品の開発に取り組んできました。その際の現場の課題の一つとして、除染作業員が着用する防護服の通気性が低いため、高温や高湿度の作業環境では衣服内の温湿度が上昇し、汗による蒸れなどで過酷な状況をもたらすという点がありました。  そのような背景の下、当社は安全性を備えつつ、快適に着用できる新しいタイプの防護服の開発に着手し、素材から製品まですべてを東レグループで手掛けるリミテッドユース防護服の統合ブランド「LIVMOA®(リブモア®)」として、2013年には「高通気タイプ」、2014年には「防水透湿タイプ」を製品化しました。  高通気タイプとして、現在まで様々な用途で個別に展開してきた実績を踏まえて、今回はいよいよ広く一般向け販売を決定しました。  東レは、今年度からスタートした新しい中期経営課題“プロジェクト AP-G 2019”における基本戦略の一つとして「成長分野での事業拡大」を掲げ、その一環として先端材料によるライフイノベーション分野の事業拡大を推進しています。  作業現場の負担軽減や快適性の向上を目指す「LIVMOA®(リブモア®)」の展開は、まさにその体現でもあり、東レは今後も、当社の持つ高機能な先端材料をベースに、より良い社会の実現に貢献していく所存です。  「LIVMOA®3000シリーズ」の商品詳細は以下の通りです。

1.商品名LIVMOA®(リブモア®)高通気タイプ「LIVMOA®3000シリーズ」
2.品番A-01-001
3.サイズ展開S、M、L、XL、2XL
4.希望小売価格980円(税込1,058円)/着
5.適合規格JIS T 8115:2015 タイプ5 (浮遊固体粉じん防護用密閉服)
6.関連特許関連特許含め4件権利化済み、1件出願中
7.用途粉じん防護、汚れ作業用途
8.販売開始時期2017年6月1日
9.販売ルート事業者向け通信販売サイト「モノタロウ」他、工具・ユニフォーム・安全衛生用品等の各代理店
※商品のカタログはこちらからダウンロードできます。 
http://www.toray.jp/livmoa/
※評価物性、各種データは実測値であり保証値ではありません
以上

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