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2009年2月1日
仕事の先に見えるもの

皆さんは、仕事で壁にぶつかった時、どのように乗り越えていますか? 私は思い通りに仕事が進まないとき、イライラしてしまったり、気分が落ち込んでしまったりすることがある。そんな時は、12 年前の学生時代に体験したインターンシップのことを思い出す。 私がインターンシップを体験したのは、ショッピングセンターやホテルなどの商業施設内で託児所を運営する企業である。託児所が必要とされる施設を調査し、託児所の設置を提案する仕事を経験した。 当時、親が車内に子供を残しパチンコをしている間に、車内で子供が死亡する事故が多発していた。そこで、私はパチンコ店に託児所の設置を提案すれば、興味を持ってくれるかもしれないと思い、パチンコ店を電話帳で調べ、飛び込みで電話をかけてみた。最初の電話は、緊張のあまり声が震えてしまった。 「あ、あの…もしもし、あの…、託児所を設置してみませんか?」 「託児所って何?!今忙しいんだよ!」と、電話をガチャっと切られた。 ショックを受けながら、2 件目に電話した。 「あの…託児所いかがですか?」 「は?!セールスならお断り!」 次も冷たい反応でガッカリした。数日間電話をかけ続けたが、全く相手にされなかった。働くことってなんて辛いんだろう、営業ってつまらない仕事だなと、落ち込み、やる気を失くした。 そのような私の姿をみて、インターンシップの担当者が私に話しかけてきた。 「今の仕事の先には何が見える?」と言われた。 意味が分からなかった。人が落ち込んでいるときに、この人は何を言っているんだと思った。しかし、「仕事の先」という言葉が引っ掛かり、帰宅途中の電車の中で考えてみた。子供と一緒にパチンコ店に来ることに、賛否両論あるかもしれないが、もし、自分の営業活動によってパチンコ店に託児所が1 カ所でも出来れば、事故に遭う子供が減り、一生悲しむ両親も減るだろう。営業の電話は地味で辛いものかもしれないが、その仕事の先には、たくさんの笑顔があると気づいた。落ち込んでいる自分が情けなく感じた。吹っ切れた私は、俄然やる気が出て、託児所を提案し続けた。 その後、提案を検討してくれたパチンコ店はあったものの、結局インターンシップ期間中に託児所設置までは結びつかなかった。しかし、仕事の醍醐味を感じることができた。 あれから12 年経った今、託児所を設置しているパチンコ店が少しずつではあるが増えている。私は仕事で壁にぶつかった時、ちょっと一息つき「仕事の先に見えるもの」を確認している。 皆さんの仕事の先には何が見えますか?