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2005年12月1日
経営センサー12月号 2005 No.78

■経済・産業

地域活性化をいかに実現するか -急がれる地域ブランドの確立-

高橋 健治 常務理事 特別上席エコノミスト

【要点(Point)】
(1)最近、動物園、科学館、図書館など、地方の公共施設で来場者が急増しているケースが目立っている。
(2)回復の見え始めた地域経済にとって、追い風となる明るい話題であるが、これを地域の活性化に結びつけるには、さらに新たな対策・工夫が求められる。
(3)地方都市の商店街は、郊外の大規模小売店進出で閑散としているところが多い。大規模店の進出規制は、多少の延命策になっても、根本的な解決策にはならない。
(4)I商店街は、郊外大規模小売店と価格面で競争するのではなく、調理食材の配送、御用聞きの復活など、地域住民と密着した戦略や、特産品で活路を見出すべきだろう。
(5)地域を活性化するには、魅力ある街づくりを行うなど、地域ブランドを確立し、国内外から観光客を呼び込むことも必要である。

2006年の世界経済を読み解く10のキーワード

福田 佳之 産業経済調査部 エコノミスト

【要点(Point)】
(1)2006年の世界経済は2005年に引き続き堅調な拡大を続けると見られる。原油高が景気のダウンサイドリスクとして考えられる。
(2)2006年は中長期的な問題がクローズアップされよう。それはエネルギー問題と大気、水、化学物質を規制する環境問題である。
(3)2006年の世界経済を読み解くにあたり、注目すべき10のキーワードを抜き出した。キーワードは以下の通り。
「超」原油高時代、資源外交、ピークオイル説、代替エネルギーの開発、省エネルギー化、ポスト京都議定書、京都メカニズムの改革、水不足、RoHS(ロース)、予防原則

ナノテクの実用化で活気づく炭素新素材 -21世紀の黒いダイヤ“カーボンナノチューブ”の実用化に向けて -

産業技術総合研究所 ナノカーボン研究センター 総括研究員 湯村 守雄

【要点(Point)】
(1)カーボンナノチューブは様々な産業分野での応用の可能性をもっており、幅広い分野で産業を支える材料として、「21世紀の黒いダイヤ」と呼ばれている。
(2)商業プラントを目指した実験プラントが稼働し、フィールドエミッションディスプレイ、複合樹脂、電池の電極材料など、様々な応用が実現されつつある。
(3)新たな展開が始まっている。多層ナノチューブから、単層ナノチューブへの進展であり、また、大量(バルク)利用から、ナノ加工技術と組み合わせた単一のナノチューブ利用へのシフトである。
(4)新しいナノチューブとしてカーボンナノホーンの開発や、単層ナノチューブの画期的な合成法であるスーパーグロース技術の開発により画期的な新製品の創製が期待されている。

■視点・論点

歴史から学ぶ -孤立を意に介しない国に再びなってはならない - 

国際基督教大学 理事 野田 英二郎

【要点(Point)】
(1)日本はアジアから政治的に孤立し始めており、対外関係全般で行き詰まっている。
(2)改めて歴史の教訓から謙虚に学び、足もとを見つめ直し、さらに世界情勢流動の現実を直視すれば、明日への明るい展望も得られよう。

■マネジメント

中国駐在員事務所運営にかかわる実務 

望月コンサルティング(上海)有限公司 董事長  公認会計士 望月 一央

■人材

「面白工学」のすすめ(前編) - 「面白マネジメント」と工学を融合させて「知恵」を創出する - 

渕野 富士男 取締役 人材開発部門長

【要点(Point)】
(1)「面白工学」とは、「知恵社会」の中で「知恵」を創出するために、「面白マネジメント」を基盤として、プロジェクトマネジメント(PM)と創造力開発の工学的手法を融合させ、夢を実現する方法論である。
(2)「面白マネジメント」とは、心の対話・交流と仕事の面白さを大切にしながら、やる気(意欲)を高めて、「燃える成長集団」をつくり、夢を実現する日本型の対人マネジメントである。
(3)「面白工学」の概要と具体的方法例を2回に分けて連載する。

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■経済用語解説

ちょっと教えて!現代のキーワード  「ゼロ・エミッション」「ブログ」

■お薦め名著

『ミュージアムが都市を再生する』 -ミュージアムは社会を映し出す鏡である- 

上村信一/稲葉郁子 著

『摩滅の賦』 -あらゆる真実は摩滅の果てにある-

四方田 犬彦 著

■ズーム・アイ

ヨン様は「ペ」、湘南は「ベ」です。

足立 敏樹

 総務省調査によりますと、神奈川県民の通勤・通学時間は、全国で最も長く、男性が1時間43分、女性が1時間25分で、全国平均を25分上回っているそうです。一方、平均の睡眠時間は全国で最短ということですから、長距離通勤・短時間睡眠は神奈川県民にとって一般的な生活パターンということなのでしょう。

■今月のピックアップちゃーと

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■TBRの広場

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