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2009年10月1日
若者の出番来れり

 少子化が問題視(1989年の出生率1.57ショック)され始めてだいぶ時間が経ちましたが、少子化を食い止めようとする動きに本腰が入っているようには思えません。年輩の人にとっては、少子化なんて知ったこっちゃないということなのでしょうか?  また、人口減少の危機と言われますが、明治維新直後の1872年の人口が3,480万人だったことを考えると、日本の適正人口は一体どれくらいが妥当なのか?  いずれの問題も若い人たちが自分の問題として、様々な機会に発言、行動しなければいけない問題です。  ところで、堺屋太一氏が戦後のベビーブーマーを「団塊の世代」と名付けたのが1976年。1947~49年の3年間に生まれた806万人の塊かたまりが日本の経済成長、バブル及びその崩壊、失われた10年などに大きな役割を果たしてきました。ちなみに、1949年の出生者数は270万人。対して2005年は何と4割にも満たない106万人、必然的に経済、社会、政治のあり方を変えていかざるを得ません。  政治面では、先の総選挙で民主党が大勝、50有余年続いてきた自民党政権は無残な姿をさらけ出しました。総理を含む何人もの大臣経験者が小選挙区で落選しました。これも自民党政権が時代の流れに逆らったことに、有権者からきついお灸が据えられたと言って良いでしょう。  経済面では、一時「2007年問題」と騒がれた団塊世代の60歳定年に伴う技能継承問題がありましたが、1947、48年組がここ2年間に60歳を迎えたのに全く何も起こらなかったのは、コンピューター2000年問題と同じで、何かと話題をつくって商売している日本のマスコミの作戦に、知らず知らずに踊らされていたのかもしれません。  さて、「国民の生活が第一」「友愛」「国民主導」など心地良いスローガンを実行していくのは誰でしょう。戦前生まれの世代や団塊の世代であるわけがありません。  歴史を振り返ると、秦の始皇帝が王位を継いだのが僅か13歳の時、全国統一を果たしたのが38歳、蜀の宰相・諸葛孔明が赤壁の戦いに勝利したのが27歳の時です。ヨーロッパの英傑ナポレオンが戴冠式を執り行ったのが34歳の時、米英ではJ.F.ケネディ大統領就任が43歳、オバマ大統領就任が48歳、ブレア首相就任が43歳と、世界のリーダーは遅くとも40代でその地位に就くと言えそうです。  日本でも、現在の大変革と引き比べられる140年前の明治維新時の立て役者を見ると、その若さに新鮮な驚きを覚えます。独断と偏見で10人を選びました。[明治維新の立て役者-明治元年(1868年)時点の数え年(長幼の序)] 勝 海舟(46) 岩倉 具視(44) 西郷 隆盛(41) 大久保利通(39) 木戸 孝允(36) 福澤 諭吉(34) 徳川 慶喜(32) 山縣 有朋(31) 伊藤 博文(28) 孝明 天皇(23) ※明治天皇(17) [死没者(維新前に亡くなった人の享年)] 井伊 直弼(44)1858年没 吉田 松陰(30)1859年没 坂本 龍馬(33)1867年没 高杉 晋作(29)1867年没  明治時代の寿命が40歳弱、2008年で79歳と大幅に延びたことを考慮すると、1.5倍くらいにしないといけないかもしれませんが、いずれにしてもこの世に生を受けて30年前後で新しい国づくりに参画しているわけです。  今回の政治変革を受けて10年、20年先を見据えて全力投球しなければならないのは、間違いなく20~30代の人たちだと確信します。  以前から団塊の世代は、自分より前の世代と後の世代の懸け橋となる役割を天から命じられているような気がしています。  若い人たちは過去の柵しがらみに囚われず、自立、自尊、自助の精神のもとで様々な課題に立ち向かってください。応援団がしっかりサポートしますから。