close

2014年8月1日
繊維トレンド7・8月号 2014 No.107

■ファイバー/テキスタイル

下期の東南アジア 合繊原料・製品市況を読む

向川 利和 特別研究員 繊維産業アナリスト

【要点(Point)】
(1)マクロ的には、「世界経済は引き続き回復局面にあるが、回復力は弱く、下振れの懸念がある」。
アメリカ 好循環が期待されるが、雇用情勢の回復は遅れる
ユーロ圏 景気は緩やかに回復中だが、ウクライナ・低インフレ・高失業率に懸念くすぶる
アジア 6%超の成長続く インドネシア・タイは政治の季節入り
(2)原油、合繊原料、合繊製品の値動き縮小。もみ合い商状続く。PTA、CPLは、中国の能力拡大で相場は乱基調続く。
(3)アジア主要国の概況
韓国 緩やかに回復、経常収支は日韓逆転
台湾 輸出の鈍化で低成長脱せず
中国 安定成長へ手探り続く。モノの貿易額は米国抜き世界一に
タイ 政治空白、景気に影
マレーシア 輸出回復し内需も支え底堅い
インドネシア 成長鈍化するも高い潜在力
インド 成長鈍化続く

PDF : 詳細(PDF:3,256KB)

インターテキスタイル上海2015 年春夏の生地トレンドとミラノ2015/16 年秋冬糸素材トレンド

株式会社インテグレード 代表取締役社長 欧州繊維専門月刊誌『Twist』在日特派員  永松 道晴

【要点(Point)】
(1)中国が糸・生地素材の供給基地と同時に、最新のファッションの消費市場として存在感を増してきたことから、欧米の生地メーカーがチームを組んでインターテキスタイル上海会場に自国のパビリオンを出して中国市場への売り込みを図っている。
(2)2015 年春夏生地素材の色・柄トレンドを中国と英国からの各3 社、ミラノウニカ パビリオン、そしてデニムを取り上げ、その全体のまとめを、春夏トレンド4つのキャッチコピー、春夏のカラートレンド、中国の提示した色・柄のキーワード、そしてミラノウニカ パビリオンからハイクラス熟練の技とスマートベーシックをそれぞれ囲みで掲載した。
(3)ミラノ2015/16 年秋冬糸素材展は「ユーザーネーム」(Username)をキーワードとして、ソーシャルネットワーク時代にあって個人がネットワークと情報過多に陶酔して溺れている状況から目を覚まして、かえってこれまで以上にそれぞれの個性に焦点を合わせた自分の原点に回帰する、それを見据えたデザインと物つくりを提案している。

■縫製/アパレル

東レ・ディプロモード株式会社千馬徹代表取締役社長インタビュー インポートキャリアブランドの導入成功で高成長 ―商品力、ブランディング力強化で売り抜きを実現―

繊維調査部

 東レグループ内ファッション企業の中核をなす東レ・ディプロモード社は、2013 年度の売上高で前期比10%増とした。円安の逆風の中でも新規インポートブランドの好調が際立つ。ここでは、任期3 年目となる千馬社長に全社の運営方針とインポートブランドへの期待について聞いた。

PDF : 詳細(PDF:1,189KB)

景気低迷時でも、通用するブランディングと顧客創造 ―中国市場の事例を踏まえて―

事業開発研究所株式会社 代表取締役 島田 浩司

【要点(Point)】
(1)常に変化する市場をどのように捉え、ブランドとして考えるべきか?
(2)ブランドの戦い方は、常に変化しているか?
(3)ブランドとの事業戦略と事業計画の関係が分かれば、利益が上がる
(4)中長期計画や戦略がなければ、ブランド価値を上げるのは不可能である

外資系アパレルの中国都市別展開

株式会社フランドル 上海事務所 所長 篠原 航平

【要点(Point)】
(1)現在中国で事業展開する、アパレルを含む外資系小売業では、地方都市への進出がトレンドの1つとなっている。
(2)地区別では、華東地区、華北地区に過半数の出店が見られる。省単位では、同じ地区で出店が集中する省と集中しない省がある。
(3)都市ランク別では、新1 級都市、2 級都市、1 級都市へ集中的な出店が見られる。出店の密度は都市ランクに比例している。
(4)ブランド別では、店舗数が多いほど都市ランクの低い都市にまで出店が進んでいる。また店舗数と都市ランクは比例関係にある。
(5)中国の経済発展や政策などにより、外資系アパレルの地方都市への進出は今後ますます進んでいくと考えられる。

■小売/消費市場

米国電子商取引の現状

英字ファッション情報誌「NY Street Fashion: Multicultural Fashion & Lifestyle Magazine」シニアエディター マヤ・カワムラ

【要点(Point)】
(1)電子商取引で最も重要とされる第4四半期、昨年は前年同期比6%増であったが、2012年から2017年の5年間で倍増が見込まれる。またモバイル機器からの発注は同じく5年間で4倍が見込まれ注目されている。
(2)90 年代半ばにスタートしたドットコムトレンドは、今世紀始めバブル崩壊を経験したが、アマゾンドットコム、イーベイ、ネットフリックが大手として残り、現在の米国eコマース産業を背負う。ナスティーギャルのように、若い女性が立ち上げた古着専門サイトからスタートして事業を拡張していく新たなトレンドも誕生。
(3)中国の大手サイトであるアリババ集団のNY 新規株式公開のニュースは市場最大規模の上場として連日マスコミの見出しを飾る。
(4)モバイル機器製造販売も確実に成長する中、今後はe&m コマース産業としての発展も予想される。

■知りたかった繊維ビジネスのキーポイント

高成長続くポリプロピレンSB -紙おむつ用途で内外需要が増加-

ダイセン株式会社「繊維ニュース」記者 西田 貴夫

 織ったり、編んだりすることなく、布状にする「不織布」は日本の繊維素材のなかで、数少ない成長産業の1 つである。経済産業省の生産動態統 計月報によると、2013年、日本の不織布生産量は前年比3.3%増の33万トン強を記録した。これは03年に比べると、11.1%増になる。不織布の主要素材でもある化学繊維全体の13年生産量(日本化学繊維協会まとめ)は03年比で25.5%減であることからすれば、不織布が成長産業であることがよく分かる。

■統計・資料

主要国の合繊主要4品種の需給動向

Ⅰ.主要短繊維糸・織物の相手国別輸入統計 Ⅱ.主要合繊糸・綿・織物の相手国別輸出入統計