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2008年5月27日
韓国ライバル企業を追う(2)
―存在感を増す韓国グローバル企業 事例(2)サムスン電子―
チーフアナリスト
永井 知美

・サムスン電子は、「フォーチュン・グローバル500」で世界第2位の電機・電子部品メーカーである。ブランド力も向上させており、「サムスン」のブランド価値は「ソニー」、「パナソニック」のブランド価値より高い。 ・サムスン電子がローカルな後発メーカーからグローバル企業へ脱皮した背景には、「電機業界のアナログからデジタルへの転換」、「新興国の勃興」、「ウォン安」といった幸運な環境変化もあったものの、「事業の選択と集中」、「リスクをとる姿勢」、「ローエンドからハイエンドへの転換」といった同社の戦略の成功も大きい。 ・サムスン電子は、コスト競争力が要の半導体・液晶パネルでは果敢な設備投資で、差別化が重要な消費財分野ではブランド構築と巧みなマーケティングでシェアを伸ばした。 ・サムスン電子は、新たな成長市場の確保という課題を抱えているところへ、経営権継承に絡む不正疑惑で会長が辞任し混乱が続いている。グローバル企業にふさわしいコーポレート・ガバナンスを確立し、先頭集団に立って真に創造性を発揮できるかどうか、真価を問われるのはこれからである。

【キーワード】

サムスン電子、アナログからデジタルへ、新興国の勃興、ウォン安、選択と集中、ローエンドからハイエンドへ、ブランド構築、コーポレート・ガバナンス

PDF : TBR産業経済の論点 No.08-06(428KB)