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2012年1月6日
部品の標準化

東日本大震災によるサプライチェーン寸断で取り組みが加速

 製造業において、使用する部品に関して標準を設定する組織的行為のことを言います。  部品を標準化する目的は、品質の向上安定、コスト低減、能率向上、業務の統一化など です。これらに加え、東日本大震災以降は、災害に強いものづくりシステムを構築する観 点から、部品の標準化に取り組む企業が増えています。企業間の垣根を越えて、一部の部 品を標準化することで、有事の際に特定部品が欠如してサプライチェーン(供給網)が寸 断することを避けようという狙いです。  標準化すれば、一定の枠がはめられるので、自由度がなくなり、創造性が発揮できなく なると思われがちですが、実はそうではありません。囲碁や将棋の世界では、名人の指し た手が標準化され定石と呼ばれていますが、定石をはずした手を打つと大体不利になりま す。つまり、標準化は高度な創造をするに当たり、一定レベルまでの努力を省いてくれる 便利な手法と言えます。  自社の製品の差別化を推進するために、標準化された部品を使う部分を確定し、それ以 外の部分に技術開発資源を集中することができるのです。

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