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2004年5月31日
「『見栄消費』が盛り上がる中国市場」
チーフエコノミスト
増田 貴司

・中国では耐久消費財を中心に幅広い分野で消費ブームが盛り上がっている。中国都市部の消費者は、統計が示す平均収入では計れない大きな購買力をもっている。 ・中国市場を一括りで語るのは意味がない。日本企業が中国で売り込むには、細分化したマーケティングが必要である。日系企業の主要ターゲットとなるのは、都市部の富裕層(所得上位20%世帯の8,700万人程度)である。 ・富裕層が激増する中国では、「見せびらかし消費」、「見栄」消費が活発に行われていることが成長の原動力になっている。日系企業が中国人の「見栄」消費を喚起するためには、価格を「当地の所得水準からすれば高いが、背伸びをすれば手が届く水準」に設定するのが有効である。 ・プライドの高い中国人の消費者に受け入れられるには、世界で通用する一級品を投入する必要がある。 ・中国市場でのマーケティングに関しては、概して中国企業より日系企業の方が熱心である。 ・中国大都市で日本生まれのコンビニエンスストアが急速に普及し、日本のファッション雑誌(女性誌)が非常に売れていることは、日本企業にとって追い風になろう。 ・現地にR&D拠点を設け、現地の市場特性や消費構造の変化に対応した商品開発を行うことは、中国市場攻略のために有効である。

PDF : TBR産業経済の論点 No.04-11(141KB)