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2007年1月1日
繊維トレンド1・2月号 2007 No.62

■新春対談

成長を続けるアジアにおいて停滞は衰退を意味する -世界の繊維アパレルビジネスのアジア拠点として躍進する中国企業 企画力とマーチャンダイジング力の高い日本企業 各々の強み弱みを活かし、補完し合う日中企業連携で国際競争力を獲得する-

【国営企業グループ】 チャイナテックス東京株式会社(中紡東京株式会社) 代表取締役社長 蘇艾寶 インタビュアー (株)東レ経営研究所 代表取締役社長 佐々木常夫

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■海外動向

2006 年の回顧と2007年の市況展望 -アジア主要国の合繊需給

向川利和 特別研究員 繊維産業アナリスト

【要点(Point)】
(1)世界経済は原油高を吸収しながら、グローバルに拡大を続けている。
アジアは中国とインドの息の長い高成長で全体水準が底上げされ5年連続7%台の成長が続く。中でも中国は4年連続10%台の高成長(2003~06年)を記録し、インドも絶好調。加えてタイ・ベトナムが有望投資先として台頭して、VTICs の造語も聞かれ始めた。日本も、02年2月に始まった、今回の景気拡大局面が、昨年11月で58カ月目となり、いざなぎ景気を抜き、戦後最長となった。
(2)WTOの多角的通商政策(ドーハラウンド)の凍結を受け、FTA ・EPAの交渉が加速している。各国とも締結加速を成長戦略の主要な柱に位置付け始めた。
(3)「昨年、史上最高値を更新した原油価格は、今年40$に下落する局面がある」
石油天然ガス・金属鉱物資源機構野神氏のReportを紹介する。現実には、原燃料高により、合繊大手の繊維事業は軒並上期減益となった。

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日本版SOX 制度の概要と中国子会社マネジメント -内部統制の構築-

あらた監査法人 内部統制アドバイザリー部 公認会計士 齊藤公彦

China News チャイナファッションウィーク

横川美都 研究員

2006年11月15日から22日まで、北京で中国国際時装週2007春夏系列CHINA FASHION WEEK Spring Summer Collection(以下“チャイナファッションウィーク”)が開催されました。チャイナファッションウィークは、中国で最大規模のファッションイベントと言われています。今回は、内外から35名の著名デザイナー、34のブランド、500名以上のモデルが参加する36のファッションショーが行われただけでなく、5つのファッション関係のコンテストやファッション関係の有識者が参加する討論会、服飾関係の学校が主催するショーなども行われました。また、内外メディアの500 以上の記者が会場に訪れたとのこと。 北京飯店と中国大飯店という中国でもトップクラスの5星ホテルを会場に行われたチャイナファッションウィークの様子をご紹介いたします。

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イタリアファッション業界の戦略 第4回  -ビジネスとはライフスタイルをブランドを通じて発信すること-

小林 元 特別研究員

 100年に一度の世界同時不況の中、単価の安さなどからアクセサリー(服飾雑貨)の重要性が見直されている。ここではニューヨークで開催されるレディースアクセサリーの見本市展示会Accessories TheShow について、現地でファッション情報誌のエディターを務めるカワムラ氏にご紹介いただく。

【要点(Point)】
(1)北イタリア人が追い求める最上のVALUE(価値)は“美”であり、それは理性と感性のバランスの上に 成り立っている。
(2)グローバリズムのビジネスモデルは、理性をことさら高く評価する近代合理主義の延長線上にあり、感性 とのバランスを欠いている。
(3)北イタリアが創り上げたビジネスモデルは、美しいライフスタイルをブランドを通じて消費者に発信する もので、上に述べたグローバリズムへのアンチテーゼであると考える。

■国内動向

北陸産地の景気の実態と今年の見通し -元気オンリーワン企業の拡がりが課題-

小山英之 特別研究員

【要点(Point)】
(1)北陸化合繊テキスタイル産地は、2005年2月から戦後第12回目の不況を余儀なくされている。昨年は不採算品種の撤退が進み、10月以降、ようやく底打ち感が出てきている。
(2)今次不況の特徴は、極端な赤字企業はほとんど無く、少数の高収益企業と大多数の採算ボーダーライン企業という構造になっており、過去の不況に比較して最も底の浅い不況と言える。しかし、収益改善には一段の高いハードルを越えることが必要である。
(3)今年は、個々の企業努力が真に問われる年であり、本格的な収益回復を実現するためには、各企業が潜在的創造智を最大限に発揮して、究極のオリジナル技術・感性を創出し、世界のユーザー・消費者に感動を呼び起こす以外に方策は無い。

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雇用変化による新市場の誕生 -野生化し回遊する顧客を釣り上げる戦略とは-

坂口昌章 客員研究員 有限会社シナジープランニング 代表取締役

【要点(Point)】
(1)現代の日本は、団塊世代を中心とする「正(社員)社会」と、団塊ジュニア世代を中心とする「契約(社員)社会」という二つの社会を内在している。この二つの社会は、全く異なる価値観、ライフスタイル観を有している。
(2)現在のマーケティングは、年齢、居住地、収入等で区分するのが一般的だが、その前にこの二つの社会の うち、どちらに所属しているのかを明確に設定する必要がある。
(3)二つの社会は、二つの市場を孕み、独自の購買行動が見られる。「正市場」に対応してきた「溜まる施設」だけでなく、「契約市場」に対応した「流れる施設」が生まれており、商業施設開発に際しては、両者の違いを認識する必要がある。
(4)新丸ビルや六本木ヒルズのオープン当初、観光客で賑わったが、これらは「流れる客」である。しかし、賃料の高い商業施設では、単価の高い商品をじっくり販売する「溜まる店」でなければ採算が取れない。ここに「資本の論理」と「個人の論理」の対立が見られる。
(5)「流れる客」に対応するには、固定的なショップより、常に変化している環境を作ることが求められる。イベントや情報発信のためのメディアが重要な意味を持つ。
(6)常に変化する「ギャラリーショップ」、イベント性の高い「トランクショー」、全国を回遊する「モバイル・セレクトショップ」等の開発が求められる。
(7)時代と市場の変化、それぞれの関連を理解し、新しい発想でマーケティング戦略を再構築することが問われている。

生活者の気分― 2006年の気分から見える、2007年のライフスタイル -「自分をちょっと動かす生活―  シェルパの手を借りながら“自分自信”に着地する」-

伊藤忠ファッションシステム株式会社 情報フォーラムチームチーム長 小原直花

【要点(Point)】
(1)生活者自身には社会的景気上向きの実感はないものの、2006年の「自分を整える生活」から一歩でも半歩でも踏み出したい気分、「自分をちょっと動かす生活」を志向としている。
(2)2006年上半期に感じた気分の第一位は、「まじめな・まっとうな」。前年末からの、耐震構造疑惑や、村上ファンド、ライブドア事件等の、負の露見など社会現象が生活者の気分を左右していることが分かる。
(3)2007年、表だって引っ張る気分は、「自信に満ちた」「新鮮な」「刺激的な」「チャレンジする」。無くてはならない裏気分は、「安定した」「分かり合える」。

■新市場・新製品・新技術動向

ポール・スチュアート -ブランドルネッサンスを支えた情熱-

フリージャーナリスト 土井 弘美

ひとつのブランドが生まれ、世の中に知られるようになっていくまでには、多かれ少なかれ劇的なストーリー が秘められている。さらに確実なことは、誰かそのブランドに情熱を傾けた人間がいるということだ。そうい った人物の熱意を支えにして、ブランドは成長する。今回ご紹介する「ポール・スチュアート」にも、情熱を ささげた人々がいた。これは、彼らの物語である。

■知りたかった繊維ビジネスのキーポイント

ナノテク繊維の技術開発動向

日本化学繊維協会 技術グループ 主任部員 大松沢 明宏

 

■「中国繊維ファッションビジネス研究会」インフォメーション

2007年度の活動方針

紹興・上海訪問レポート

■統計・資料

Ⅰ.日本の合繊各社の主要海外繊維生産拠点リスト(2007年1月)

東レ/帝人/旭化成/三菱レイヨン/東洋紡/ユニチカ/クラレ/東邦テナックス

Ⅱ.日本の紡績各社の主要海外繊維生産拠点リスト(2010年1月)

ダイワボウ/シキボウ/クラボウ/富士紡/日清紡/日東紡/近藤紡績所