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2014年9月11日
注目されるASEAN経済の行方(上) ~ 立地先として魅力が上昇 ~
シニアエコノミスト
福田 佳之

・日本企業の海外立地先として中国とインドに代わってインドネシアとタイが注目を集めている。また、ミャンマーも立地先として浮上している。中国は市場の規模は評価されているものの、今後の成長性については評価が低下している。インドは今後の成長性の評価は依然高いものの、貧弱なインフラを問題視する企業が増加した。 ・立地先としてASEAN諸国を見ると、インドネシアは今後の現地市場の成長性、タイは今後の現地市場の成長性と高度な生産拠点、ミャンマーは労働集約的な廉価品の生産拠点として評価されている。 ・ASEAN諸国が立地先として魅力を高める背景には、インドネシアとタイについては1人当たり国内総生産(GDP)の増加に見られるように消費市場が順調に拡大していることが大きい。また、政府や金融機関も市場拡大を後押ししている。ただし、インドネシアは資源輸出依存からの脱却、タイは不安定な政治の克服という難題を抱えている。 ・ベトナムとミャンマーは安価で豊富な労働力に加えて、中国などの生産拠点の代替・分散ニーズを受けて企業の関心が高い。また、両国政府も改革開放路線を採用しており、海外からの企業誘致に積極的である。

【キーワード】

ASEAN経済共同体(AEC)、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)、海外事業展開報告、中期的有望事業展開先、中間層、モータリゼーション、消費者信用、最低賃金引き上げ、天然資源輸出、インドネシア経済開発加速・拡大マスタープラン(MP3EI)、ジョコ・ウィドド大統領、タクシン、地域格差是正、ドイモイ(刷新)、テイン・セイン大統領、国有企業改革、中進国の罠

PDF : TBR産業経済の論点 No.14-05(424KB)