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2008年9月1日
注目集める「都市鉱山」ビジネス
~ ゴミの中に隠れた「宝の山」を発掘せよ ~
チーフエコノミスト
増田 貴司

・国内で廃棄される使用済みの家電製品やIT機器には、貴金属やレアメタルなどの金属資源が多く含まれている。これらは「都市鉱山」と呼ばれ、最近注目が高まっている。日本の都市鉱山の規模は世界有数の資源国の埋蔵量に匹敵するとの試算もある。 ・都市鉱山が脚光を浴びている背景には、資源価格高騰により都市鉱山から金属を取り出し再利用する事業の採算性が向上したことがある。 ・本稿では、都市鉱山発掘による金属リサイクル事業の先駆的企業である横浜金属とDOWAホールディングスの2社の事例を取り上げる。 ・両社の事例には、新事業開発(多角化)、環境ビジネス、イノベーションなど様々な観点から学ぶべき点が数多く含まれている。 ・都市鉱山の活用を推進するためには、使用済みIT機器の回収・リサイクルを促進する仕組みづくりと法制化を含めた体制整備が必要である。 ・都市鉱山ビジネスは、日本が資源をただ消費するだけの国ではなく、資源の生産面でも強みを発揮できる国であることを我々に教えてくれる。資源価格高騰で生じたコスト構造の変化を利用して、日本企業が高い技術力を武器に資源高という逆境を商機に変えた事例として、都市鉱山ビジネスから学ぶべき点は多い。

【キーワード】

都市鉱山、資源価格高騰、レアメタル、金属リサイクル、循環型社会、環境関連ビジネス、資源高によるビジネスチャンス拡大

PDF : TBR産業経済の論点 No.08-07(962KB)