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2021年4月21日
【今月のピックアップちゃーと】No,21-02
5Gでも中国がリード?
~5G契約数で他を圧倒する中国~
チーフアナリスト
永井 知美

■スウェーデンの大手通信機器メーカー、エリクソンが半期に1度発表している「モビリティレポート(2020年11月)」によると、コロナ禍にもかかわらず、5Gが予想を上回るスピードで普及している。2020年末の世界の5G契約数は、2020年6月時点の予想、1億9,000万件を大きく上回る2億2,000万件に達した模様である。

■5G契約数は2026年までに35億件に達し、史上最も急速に普及するモバイルネットワークとなるとみられる。

■5G市場をけん引しているのは中国である。中国では、国が通信会社に対して5G接続数の意欲的な目標を課していることから、中国国内の5G基地局は約69万基と、米国の5万基に大差をつけている(2020年末の推計値)。

■中国では、スマホメーカーも積極的に5G対応端末を売り出している。2020年9月時点で、中国で販売されている5G対応スマホは86機種。米国では16機種しか販売されていない。5G対応スマホの平均価格も中国458ドルに対して米国1,079ドルと、中国の方がはるかに安い(2020年4~6月期、カナリス調べ)。

■2020年の5G契約数約2億件のうち、1億7,500万件を中国が占めた模様である。ただ、米国でもバイデン政権が5G通信網の構築を公約に掲げており、2026年には北米のモバイル契約数の80%が5Gになるとみられる。人口カバー率では米国が中国を凌駕することになる。

■米中対決も興味深いが、2026年にインド・ネパール・ブータンの5G契約数が3億5,000万件に達する見通しなのも驚きである。同年のインドなどの5G比率は27%の予想だが、大人口がものをいった。

■一方、日本は東京オリンピックの延期、コロナ禍で2020年1~9月期の5G契約数が114万件にとどまるなど低調のまま推移している(総務省調べ)。サービス拡大に伴い、契約数は上向くとみられている。
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PDF : 今月のピックアップちゃーと No.21-02(223KB)