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2011年9月20日
電機業界はどこに活路を見いだすか
チーフアナリスト
永井 知美

・電機業界は、東日本大震災で生産拠点の被災、サプライチェーンの寸断等大きな打撃を受けたが、被災事業所、サプライチェーンは予想を上回るスピードで復旧している。 ・震災で大きな被害を受けたにもかかわらず、大手電機メーカーの2012年3月期連結業績は、8社合計でみると回復基調をたどる見通しである。家電メーカーは、テレビ等主要製品の価格下落で苦戦が予想されるものの、総合電機メーカーは得意とするインフラ分野の需要拡大で業績堅調が見込まれる。 ・発電、鉄道、工場、通信網などのインフラ市場は、過去30年間伸び悩んでいたが、先進国の更新需要、新興国の新規需要により、再び需要が拡大している。インフラ分野の競合は主に欧米企業であり、新興国企業の参入は少ない。日本メーカーは技術力、ノウハウの蓄積で新興国企業に比べ一日の長がある。日本の電機メーカーは新興国企業に荒らされていない同分野に活路を見出すべきだろう。 ・インフラ分野の注目すべき事例として日立製作所の情報・通信システム事業を取り上げた。

【キーワード】

電機業界、東日本大震災、サプライチェーン、総合電機メーカー、家電メーカー、インフラ需要、新興国企業、日立製作所、情報・通信システム事業、データセンター、クラウド・コンピューティング

PDF : TBR産業経済の論点 No.11-09c(329KB)