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2013年1月21日
2013年の日本産業を読み解く10のキーワード  ~ この底流変化を見逃すな ~
チーフエコノミスト
増田 貴司

・本稿では、年頭に当たり、2013年の日本の産業を読み解く上で重要と思われるキーワードを筆者なりに10個選定し、解説してみたい。 ・キーワード選定に当たっては、マクロ経済や業種別の動向よりも、広く企業経営や産業全般にかかわるテーマを中心に選んでいる。また、巷でよくある「今年のトレンド予測」や株式市場で材料となる一過性のテーマ探しとは一線を画し、現在日本の産業の底流で起こっていて、企業の経営に影響を与えそうな構造変化や質的変化をとらえることを狙いとしている。 ・2013年の10のキーワードを列挙すると、以下のとおりである。 1.産業空洞化 2.ASEAN 3.スマートシティ 4.地熱発電 5.インフラ需要 6.ビッグデータ 7.デジタルものづくり革命 8.グローバルニッチトップ(GNT)企業 9.シニア市場 10.モノからコトへ ・2013年、2013年度の日本の景気の強さは、海外経済の成長がどの程度になるか、復興需要と新政権の経済対策の公共投資がどの程度発現するか、消費税率引き上げ前の駆け込み需要がどれ位出るかに依存する。これらの要因次第で2013年度の実質経済成長率は1.0%にも2.0%にもなりうる。 ・しかし、日本の産業が活性化して日本経済が本当に元気を取り戻すかどうかは、2013年度の成長率の高低とはほとんど関係がなく、筆者が本稿で掲げたキーワードの各項目で日本企業がどのような展開を見せるかにかかっている。一時的な政策需要で大きく上下する短期の景気変動にまどわされることなく、日本の産業競争力強化に向けた取り組みの進展度を確認するためのチェックリストとして、これらのキーワードに注目していきたい。

PDF : TBR産業経済の論点 No.13-01(1,139KB)