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2015年5月21日
観光立国実現へ向けての日本の課題
― 過去最高を更新する訪日外国人、2,000万人到達への課題は? -
チーフアナリスト
永井 知美

・訪日外国人旅行者が過去最高ペースで増加している。2014年、訪日外国人旅行者は前年比29.4%増の1,341万人と、2年連続で過去最高を更新した。円安、ビザ要件緩和、世界的な観光需要の高まりを背景に、足元も絶好調が続いている。 ・観光は長らく「遊び」の位置づけだったが、近年、にわかに注目度が高まっている。観光の生産波及効果と雇用誘発効果は思いのほか大きい。旅行消費の増大は宿泊業、小売業、運輸業だけでなく、ものづくり分野にもプラスの影響を及ぼす。 ・外国人旅行者が急増している日本ではあるが、世界的にみるとまだ観光立国とは言い難い。2013年の外国人訪問者数の国・地域別ランキングをみると、日本は世界27位、アジアでも8位である。 ・観光の経済効果の大きさ、世界的な観光ブームを受け、日本政府は観光重視の姿勢を強めている。これまでにビザ要件緩和、免税対象の拡大等で効果をあげてきた。 ・政府が成果指標として掲げている「2020年2,000万人、2030年3,000万人」を達成するには、地方空港の活用など、アクセスの拡充がカギとなるだろう。

【キーワード】

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PDF : TBR産業経済の論点 No.15-04(780K)