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2013年2月1日
経営センサー1・2月号 2013 No.149

■特別企画

年頭所感 新年のご挨拶

代表取締役社長 大谷 裕

皆様、明けましておめでとうございます。昨年6月に株式会社東レ経営研究所の社長に就任いたしました大谷裕です。 東レ経営研究所の会員の皆様方、日頃お取引をいただいている皆様方には、私どもの活動に対してご支援ご指導を賜り、誠にありがとうございます。新春にあたり、昨年、世界各国で国を率いるリーダーが選出されたことに関連して思うところを述べ、ご挨拶とさせていただきます。

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新春対談 グローバル人材の育成とダイバーシティマネジメント ―リーダーシップを持った人材を育てるには―

明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科 教授 株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 特任研究顧問 野田 稔氏 東レ経営研究所 代表取締役社長 大谷 裕

日本人はグローバル化が苦手なわけではない 大谷:本日は、「グローバル人材の育成とダイバーシティマネジメント」について、先生のご研究やお考えをお聞かせいただいて、私どもの参考にさせていただきたいと思っております。

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■特別講演会抄録

『デザインは公共のために』

(株)ドーンデザイン研究所 代表取締役/デザイナー 水戸岡 鋭治

東レ経営研究所では、2012年10月11日、経団連会館にて「日本企業の生きる道―求められる価値づくりとは―」と題した、2012年度特別講演会を開催しました。 本号では、(株)ドーンデザイン研究所代表取締役/デザイナー 水戸岡鋭治氏の講演をご紹介します。

■経済・産業

2013年の日本産業を読み解く10のキーワード ―この底流変化を見逃すな―

産業経済調査部長 チーフ・エコノミスト 増田 貴司

【要点(Point)】
(1)本稿では、年頭に当たり、2013年の日本の産業を読み解く上で重要と思われるキーワードを筆者なりに10個選定し、解説してみたい。
(2)キーワード選定に当たっては、マクロ景気や業種別の動向よりも、広く企業経営や産業全般にかかわるテーマを中心に選んでいる。また、ちまたでよくある「今年のトレンド予測」や株式市場で材料となる一過性のテーマ探しとは一線を画し、現在日本の産業の底流で起こっていて、企業の経営に影響を与えそうな構造変化や質的変化をとらえることを狙いとしている。
(3)2013年の10のキーワードを列挙すると、以下のとおりである。
 1.産業空洞化 2.ASEAN
 3.スマートシティ 4.地熱発電
 5.インフラ需要 6.ビッグデータ
 7.デジタルものづくり革命 8.グローバルニッチトップ(GNT)企業
 9.シニア市場 10.モノからコトへ

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■業界展望

拡大と変革を続けるダウ・ケミカル

日本化学会フェロー 田島 慶三

【要点(Point)】
(1)化学工業の成長分野は、戦後の石油化学から、1980年代以後は消費財化学、医薬品、機能化学にシフトしてきた。
(2)この変化の中で、米国トップ化学会社は、デュポンに代わって、P&G、ファイザー、ダウ・ケミカルが躍り出た。
(3)ダウ・ケミカルは、単純な脱石油化学戦略はとらず、慎重に石油化学と機能化学のバランスをとりながら、拡大と企業体質の変革を続けている。

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■視点・論点

転換点にある日本の戦略再構築と国際性について

久留米大学大学院 ビジネス研究科 教授 永池 克明

日本人の国際性 日本は現在、いろいろな意味で歴史的転換点に立っているということができる。それは政治、経済、企業経営、さらには日本人の価値観や生き方にまで及んでいる。筆者はこれに関連して「日本人の国際性」という面も無視できないと考える。もし、日本人が、欧州大陸やアジア大陸に住む民族のように、地続きで川や橋1つ隔てて国境があり、外国人の生活が日常的に肉眼で見え、歴史的にも何度も隣国と攻防を繰り返してきた環境に置かれていれば、筆者がここで国際人とは何かということに触れる必要はないかもしれない。外圧に弱く、外圧で初めて目覚める、という日本人の性癖が日本の歴史を形づくってきたことも。日本人は一般に国際性に乏しいといわれる。それは日本が島国であるという地理的環境によるところが大きいことは海外経験を持つ人から見ると指摘できるところである。日本に住んでいると、周囲を海に囲まれ、国境や外国を直接見ることが少ないため、日常的に国境を意識することはまれである。また、多民族国家でもなく、外国語が必須条件でもない。

■環境・エネルギー

資源価格の上昇は続くのか

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 調査部 主任研究員 芥田 知至

【要点(Point)】
(1)中国では内需向けの資源需要は増加基調が続くが、以前よりも経済成長率は鈍化しており、資源需要の増加ペースは緩やかになる。
(2)シェール革命を背景に米国ではエネルギー価格が低下して、米国内での製造業活動が活発化することが予想される。
(3)資源開発の活発化と、需要増加ペースの鈍化により、原油価格は当面、横ばい圏での推移が見込まれる。

■人材

人材育成の視点 体験的リーダーシップ論(第5回〈最終回〉)

特別研究員 武澤 泰

【要点(Point)】
(1)部下に対して高圧的に自分の意見を押し付けるリーダーも、部下に遠慮して自分の考えを明確に言えないリーダーも、共に問題がある。
(2)押し付け型と遠慮型のリーダーに共通しているのは、部下や組織の成長を実現したいという発想からの意識的なセルフトークが欠けていることである。
(3)これまでの連載で述べてきた、リーダーに求められる各事項の根本には、正しいセルフトークに基づくリーダーの自己コントロール力が不可欠である。

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■経済用語解説

ちょっと教えて!現代のキーワード 

「消費者物価指数」「人工光合成」

■お薦め名著

『2020』  ―世界新秩序に直面する日本の課題―

ロバート・J・シャピロ 著 伊藤 真 訳

■ズーム・アイ

現代版「学問のすすめ」

ダイバーシティ&ワークライフバランス推進部 松原 光代

社会人がよく手にするビジネス本の先駆けとも言うべき書籍が「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」で有名な福澤諭吉の『学問のすすめ』です。同書は往年のベストセラーですが、私は恥ずかしながら40歳を超えるまで手にしたことはなく、「大人が読むべき一冊」として推薦され読んだ次第。読後「もっと若い時に読んでおけばよかった」と後悔すると同時に、明治初期の啓蒙思想家が現代を見越したかのように論じているのに大変驚きました。否、この国は明治初期からほとんど変わっていないのかもしれません。