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2009年2月1日
経営センサー1・2月号 2009 No.109

■特別企画

新年の挨拶

佐々木 常夫 代表取締役社長

お互い、もっと知り合いになろう -日本と中国の新時代に向かって-

ソフトブレーンマネージメント・アドバイザー 宋 文洲 氏 東レ経営研究所 社長 佐々木 常夫

PDF : 詳細(PDF:459KB)

■経済・産業

どうなる韓国経済 -通貨危機の再来はないのか?

日本貿易振興機構 アジア経済研究所地域研究センター専任調査役 奥田 聡

 サブプライム問題は対韓証券投資の手仕舞いや輸出鈍化の形で韓国に影響し、通貨安、株安、金利高の状況が現出するなど、経済に変調が見られる。10月末の米韓スワップ協定締結などで流動性危機説は沈静化したが、11月以降は実物経済の減速が鮮明となり、政府は対応に追われている。対外依存度の上昇で海外の不況が韓国に波及し易くなったし、1997/98年通貨危機の教訓から企業や金融機関の行動が保守化、ダイナミズムに欠く嫌いがある。また、不動産バブル崩壊の恐れもある。とはいえ、ウォン安は輸出拡大を助けるだろうし、健全化した企業財務が不況への抵抗力となる。新たな危機は起こらないだろう。今回の経済変調は韓国が先の危機から得た経験を生かす絶好のチャンスとなろう。

2009 年日本経済を読み解く10のキーワード -この底流変化を見逃すな-

増田 貴司 産業経済調査部 チーフ・エコノミスト

【要点(Point)】
(1)本稿では、年頭に当たり、2009年の日本経済を読み解く上で重要と思われるキーワードを筆者なりに10個選定し、解説してみたい。
(2)2009年は、未曾有の金融危機、世界不況、「恐慌突入か」といったニュース一色の波乱の幕開けとなったが、本稿のキーワード選定に当たっては、マクロ景気動向関連に偏ることなく、企業経営や経済・産業に関わる広範なテーマに目を向けた。また、巷でよくある「今年のトレンド予測」や株式市場で材料となる一過性のテーマ探しとは一線を画し、現在日本の経済社会の底流で起こっていて、企業や個人に影響を与えそうな構造変化や質的変化を的確にとらえることを狙いとしている。
(3)2009年の10のキーワードを列挙すると、以下のとおりである。
(1)内需拡大、(2)アジア新興国市場、(3)デフレ、(4)低価格訴求、価格破壊、(5)大きな政府、(6)ガラパゴス化、(7)垂直統合、(8)リチウムイオン電池、(9)業界再編、(10)不況期の成長戦略(危機を好機に)

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Jマインド・イノベーションで、創造型社会への転換を -21世紀凝縮文明社会と事業の成否を決めるニッポン人の心-

飯田 汎 特別研究員 放送大学客員教授

【要点(Point)】
(1)ニッポンの基盤となる底力は、戦後になって、国際社会で評価された基礎科学水準とともに、ニッポン人の心性とも言える「Jマインド」をもとに結実した商品化実績にある。
(2)今は100年に一度の経済危機下にあると同時に、産業革命以降200年で初めて挑まなければならない大転換期である。「Jマインド」を基礎としたイノベーションによって世界を凝縮文明へと誘うことが先進技術文化立国ニッポンの使命と言える。
(3)分水嶺にある現下のニッポンに澱む負の心性「-Jマインド」からの脱却と同時に正の心性「+Jマインド」への転換こそが、ニッポンの社会における喫緊の課題であり、2030年に向けた行動指針は創造革命で応えねばならない。
(4)日本経済の課題は内需不振にあるが、現代社会では、ものづくりに先立ち、「物語」とともに「事づくり」が欠かせず、Jマインド・イノベーションによる産業創出によって、経済的基礎の確立とともに、ニッポン人の心性転換を図ることが期待される。

■視点・論点

平成21年の干支 - 己丑の意義-

財団法人郷学研修所 安岡正篤記念館 理事長 安岡 正泰

■マネジメント

インドをどう理解するか

インド・アジア開発有限会社 取締役 清 好延

元気なモノづくり中堅企業に学ぶトップインタビュー(第5回) 世界シェア75%を誇る「X 線絞り装置」を発明した小企業の底力 

株式会社ミクロメディカル 代表取締役 社長 酒井 光明 氏

【要点(Point)】
(1)酒井光明社長は、ミラーを使って可視光線でその範囲を示す「X線絞り装置」を開発。X線が目に見えないため位置合わせが難しかったX線装置に、これを付加することによって、レントゲン撮影を容易にすることに成功した。
(2)この「X線絞り装置」は、世界のトップメーカーGE社に採用され、世界シェア75%を達成した。
(3)10年前に福祉機器の開発に転じ、現在様々な機器を開発中。ツメ切り「カッチン」は昨年から販売開始。
(4)厳しい時代でも勝てる要素は残っている。そこをしっかりとつかむこと。そして思い切ってムダを省くこと。これが不況の時代を生き抜く戦法である。

■人材

異業種交流の機会をモノにしていく自発的な取組み

-“次世代経営者育成塾”の様子から- 内藤 陽子 人材開発部

PDF : 詳細(PDF:289KB)

■経済用語解説

ちょっと教えて!現代のキーワード 「プライベートブランド(自主企画商品)」「リチウムイオン電池」

■お薦め名著

『参謀力』直江兼続の知略 -激動期を生き抜く参謀哲学-

童門 冬二 著

■ズーム・アイ

仕事の先に見えるもの

市場調査部 松本 徹

■今月のピックアップちゃーと

働くってどういうもの?

■TBRの広場

繊維産業シンポジウムのご案内「北陸産地の復権を目指して」