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2008年2月1日
経営センサー1・2月号 2008 No.99

■特別企画

新年の挨拶 -今こそサービス産業にイノベーションを-

佐々木常夫 代表取締役社長

需要は必ず飽和する「エンゲル法則」 -潜在的需要を顕在化させるのが企業の役割-

東京大学経済学部教授 吉川洋氏 東レ経営研究所代表取締役社長 佐々木常夫

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■経済・産業

産業競争力と企業経営

日本経済新聞社 コラムニスト 西岡幸一

90年代後半の金融危機を契機に、産業別、企業別に跛行性が一挙に現われてきた。あたかも太陽の光がプリズムに進入するとスペクトルに分裂するのと同じようだ。 注目すべきは、06年度から産業界が新しい経済環境に入って再度、分裂の格差が広がる傾向にあることだ。トップが意識して自らを取り巻く環境条件を変え、成長の軌道を変えないといわゆる負け組みから抜けられない恐れがある。

2008年日本経済を読み解く10のキーワード -この底流変化を見逃すな-

増田貴司 産業経済調査部 チーフ・エコノミスト

【要点(Point)】
(1)本稿では、年頭に当たり、2008年の日本経済を読み解く上で重要と思われるキーワードを筆者なりに10個選定し、解説してみたい。
(2)キーワードの選定に当たっては、マクロ景気動向に関する用語に偏ることなく、経済社会の広範なテーマに目を向けた。また、巷でよくある「今年のトレンド予測」や株式市場で一過性の材料となるテーマ探しとは一線を画し、現在日本の経済社会の底流で起こっていて、日本企業の経営や個人の生活に大きな影響を与えそうな構造変化や質的変化を的確にとらえることに留意した。
(3)2008年の10のキーワードを列挙すると、以下のとおりである。
(1)デフレ脱却、(2)M&Aによる業界再編、(3)持続可能性、(4)年金改革、(5)ポスト京都議定書と環境経営、(6)エコカー、(7)メタボ対策、(8)社員のモチベーション、(9)人材育成、(10)グローバル生産の新展開

PDF : 詳細(PDF:766KB)

イノベーションを起こすために、何が必要か -ニッポンのコアコンピタンスを問う-

飯田汎 特別研究員 放送大学客員教授

【要点(Point)】
(1)多くのチャンスに恵まれながらも、それをモノにできず、国際競争力も低位安定型で変わることができない日本は、外国人投資家から無能の国と見られている。
(2)世界史に見る一流国の条件とは、国力の復元力にある。18世紀後半以降のイギリスにおけるアメリカ独立後の産業革命と大英帝国への変貌は、その典型的な例である。
(3)わが国の歴史には、これまでに5回の危機があり、体制の転換によって乗り切ってきたが、今、6回目の危機に臨み、その復元力が問われている。
(4)安田喜憲氏による世界の2つの文明区分に「力と闘争の文明」と「美と慈悲の文明」がある。アメリカや中国は前者の区分に属し、日本は後者の代表と言える。前者が発展の活力を持つ反面、その根源的な理由ゆえに破壊的な多くの難問を抱える局面を迎え、米中ともに今、再生・復元が問われている。
(5)わが国の基盤である「美と慈悲の文明」観は、自然と同化するニッポン人の心性<Jマインド>が基盤となって形成され、「力と闘争の文明」を補完する役割がある。
(6)21世紀の地球の持続発展を保持していくには、「美と慈悲の文明」が必要であり、ここにこそ、ニッポンのコアコンピタンスがある。これは自然との調和を目指す、再生・復元力を志向するJマインドを育んできたニッポン人の心性であり、Jマインド・イノベーションの実行推進により第6の危機を乗り越える意義がここにある。

■視点・論点

平成20年の干支 -戊子の意義-

財団法人郷学研修所 安岡正篤記念館 理事長 安岡正泰

■マネジメント

元気なモノづくり中堅企業に学ぶトップインタビュー(第1回) マイクロ波技術で電子計測器の開発型中堅企業として躍進中

マイクロニクス株式会社 代表取締役社長 田仲克彰氏

【要点(Point)】
(1)世界に通じる製品づくり、世の中にない製品づくり
(2)オリジナルブランド比率95%
(3)受託開発や特注対応も重要な場
(4)商社などを介さず直接販売

■人材

なぜ今、異業種交流会なのか? -当社独自の異業種交流研究会の活動紹介-

渕野康一 釘崎康弘

【要点(Point)】
(1)社内での内向きな仕事が増えている中、入社10~15年目あたりの社員を対象とした、刺激にとんだ他流試合の場としての「異業種交流研修」が盛んになっている。
(2)東レ経営研究所の主催する4つの異業種交流研究(研修)会は、長い歴史と独自のカリキュラムを特徴とし、講義ではなく議論を中心として、「課題を切り取る力」と「課題を解決していく力」の向上を目指している。
(3)OJT・社内教育を補完するものとして、異業種交流は(1)他流試合を通じた視野の拡大、(2)触発による学習・向上意欲の鼓舞、(3)知的人脈の形成の意義がある。

気付きから学びへ ―人材開発の現場から―(第15回) ヤングミドルの昇格課題に立ち向かう

竹内伸一 特別研究員

■経済用語解説

ちょっと教えて!現代のキーワード ・「非正規雇用者」 ・「DNAチップ」

■お薦め名著

『イノベーション・マネジメント』 -どうすればイノベーションの成果を得られるか-

Tony Davila, Marc J. Epstein, Robert Shelton著 スカイライトコンサルティング訳

■ズーム・アイ

世界的な「和」のブームを活かしませんか

調査研究部門 深津孝男

■今月のピックアップちゃーと

薄型テレビは欧米、中国市場が主戦場に

■TBRの広場

「中国ビジネス研究会」 上海社会科学院市場調査研究所との提携による各種調査・コンサルティング新サービスについて