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2007年11月2日
グローバル化をめぐるこれだけの誤解(1)
-米国における反グローバルの動きについて考える
シニアエコノミスト
福田 佳之

・貿易・投資の自由化などのグローバル化が進展しているが、グローバル化の影響の見方については世界では一致していない。 ・グローバル化の影響について米国では理論的、実証的に研究されており、物価や賃金、雇用、格差に与える影響は限定的と見られる。 ・にもかかわらず、米国内では反グローバルの動きが出てきており、グローバル化を経済社会諸問題の「スケープゴート」と見ている節がある。 ・日本国内においてもグローバル化を格差拡大の原因とする見方も出てきている。今こそグローバル化に関する正しい理解を共有するために議論を行うべきで、日本の経済学者はグローバル化の効果について客観的な根拠を示す必要がある。 ・また、労働市場や労働制度の改革と人材育成はグローバル化のメリットを享受するためにも必要であり、強力に推進しなければならない。

【キーワード】

グローバル化、デフレ、フィリップス曲線、実質賃金の低迷、スキル偏向的技術変化、アウトソーシング、格差、オフショアリング、貿易促進権限(TPA)、補助金相殺関税

PDF : TBR産業経済の論点 No.07-08(638KB)