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2013年11月4日
3Dプリンター

ものづくりの世界に新たな産業革命の波?

 3 次元(3D)データをもとに断面形状を作製し、材料を積層していくことで立体の造形 物を作ることができる装置のことです。  3D プリンターに用いられる積層造形技術は、約 30 年前から開発が進められていました が、これまでは高価なため、一部の業務用機械にしか使われていませんでした。しかし、 2011 年以降、低価格な小型 3D プリンターが登場し、市場が急速に拡大しています。  ソーシャルネットワーク(SNS)などのネット上のコミュニティーが普及し、他人とア イデアを交換しながら共同で試作品を開発しやすくなったことや、ネットで設計データを 送れば希望のデザイン通りに立体造形物を作成してくれるサービスが登場したことなどに より、個人が 3D プリンターを使ってものづくりで起業できる時代が到来しました。  流行の火付け役は、過去にも「ロングテール」、「フリー」などインターネットがもたら す経済社会の変革を予見した実績のある米国人ジャーナリストのクリス・アンダーソン氏 です。同氏が著書『メーカーズ』で、製造業に新たなデジタル革命の波が押し寄せている と指摘し、注目されました。  既存の製造業にとっても、3D プリンターを使えば金型が不要になり、試作品などを低コ スト・短時間で成形できるメリットがあります。自動車や電気機器などで試作部品の製造 に使われているほか、歯の治療用模型など医療分野で利用される事例が増えています。 市場調査会社のシード・プランニングによれば、3D プリンターの世界市場は数量では 2016 年に約 51 万台と 2012 年の 6 倍近く、金額では 2016 年に約 2,300 億円に達すると予 測しています。  3D プリンターが普及すれば、これまでの大量生産や製品開発の方法や常識が変わる可能 性があり、今後の展開が注目されます。

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