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2018年1月15日
経営センサー1・2月号 2018 No.199

■今月のピックアップちゃーと

シェールオイルの生産はこの冬過去最高の水準に ~油価50ドル台でも根強いシェールオイル増産圧力~

■特別企画

年頭所感 新年のご挨拶

代表取締役社長 吉田 久仁彦

新年あけましておめでとうございます。 会員の皆様、日頃お取引をいただいている皆様方には弊社事業活動に対してご支援・ご指導を賜り誠にありがとうございます。新春にあたり、弊社の状況や私自身が昨今思うところを述べ、ご挨拶とさせていただきます。

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新春対談 これからの人と組織のマネジメント

東京大学 大学総合教育研究センター 准教授 中原 淳 氏 東レ経営研究所 代表取締役社長 吉田 久仁彦

「人的資源管理」という研究領域 吉田:先生は「学び」に関する研究に長く取り組み、理論化、体系化をされたこの分野の第一人者でいらっしゃいます。この間、学習や教育に限らず、採用、キャリア開発、組織改革など広義のHR(人的資源、Human Resource)課題について、現場の問題解決に役立つ提言をなされてきました。弊社の人材開発事業でも、先生の書かれた『企業内人材育成入門』を初任者のテキストとして活用しています。先生のご専門、これまでの研究の概要を紹介ください。

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■経済・産業

2018年の日本産業を読み解く10のキーワード ―この底流変化を見逃すな(前編)―

理事 産業経済調査部長 チーフエコノミスト 増田 貴司

【要点】
(1)
本稿では、年頭に当たり、2018年の日本産業を読み解く上で重要と思われるキーワードを筆者なりに選定し、解説してみたい。
(2)
キーワード選定に当たっては、個別セクターの動向よりも、幅広い業種の企業経営や産業全般にかかわるテーマを中心に選んでいる。また、巷でよくある「今年のトレンド予測」や株式市場で材料となる一過性のテーマ探しとは一線を画し、現在、世界の産業の底流で起こっていて、日本企業の経営に影響を与えそうな構造変化や質的変化をとらえることを重視している。
(3)
2018年のキーワードを10個挙げると、以下のとおりである。本号では1~5を取り上げ、次号(「経営センサー」2018年3月号)で6~10を取り上げる。
1.製造業のサービス化
2.人とロボット・AIの協働
3.リープフロッグ/リバースイノベーション
4.EVシフト
5.モビリティー革命
<以下、次号>
6.人生100年時代の新市場
7.ESG投資/SDGs
8.バイオエコノミー
9.ブロックチェーン
10.大企業とスタートアップの連携

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■業界展望

医薬品業界 ―薬価制度の抜本改革と2018年の展望―

クレディ・スイス証券株式会社 株式調査部 ディレクター 酒井 文義

【要点(Point)】
(1)薬価制度の抜本改革で国内市場は停滞感が強まる
(2)事業再構築、事業ポートフォリオ見直しが不可避
(3)2018年の株式市場で医薬品セクターがどのように評価されるか一考
(4)米国市場への求心力が高まる可能性大

■視点・論点

これからの企業経営へのヒント ―コップの水と2冊の名著―

一般財団法人 日本経済研究所 チーフエコノミスト 鍋山 徹

人口減少社会という長い下りのジェットコースターに乗っている日本は、供給面で人手不足、需要面で市場収縮という問題に直面している。その一方で、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)など第4次産業革命には適応していかなければならない。これからの企業経営へのヒントを得るために、いま一度、先人の智慧をひもといてみることにしよう。本稿では、出版されて10年以上経っても国内外の講演で引用されている経営の名著、『ビジョナリー・カンパニー』と『発想法』の2冊を、先進事例とともに紹介してみたい。まずは、コップの水の話から。

■マネジメント

アニマル・シンキング ―たった2日間で1,400もの企画案を引き出した発想法―

G-ソリューション株式会社 代表取締役 アニマル・シンキング・ファシリテーター 三宅 潤一

【要点】
(1)
アニマル・シンキングとは、ユダヤ人が開発した「発想法」であり、「課題解決手法」である。
(2)
53種類の動物(生物)をメタファー(比喩)に使ったカードを使用し、面白おかしく発想をすることが可能である。
(3)
ある市役所では、コスト"0"で残業が削減され、稟議書の決済時間の短縮を実現した。
(4)
ある出版社では、2日間で1,400もの企画案を立案するなど、具体的な成果を出している。

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■ダイバーシティ&ワークライフバランス

富士通における外国籍社員の活躍支援策について ―インターンシップを通して、職場とのマッチングをはかる―

富士通株式会社 人材本部 人材採用センター長 佐藤 渉 氏 ダイバーシティ&ワークライフバランス推進部 コンサルタント 永池 明日香 フリージャーナリスト 土井 弘美

【要点】
(1)
富士通では毎年、新入社員の約1割の外国籍社員を採用している。2005年から本格的に採用を開始、現在は343名(2017年3月末時点)の外国籍社員が在籍している。
(2)
採用の目的は、ネイティブの知見を海外展開に役立てるためと、「内なるグローバル化」を進めるために新しい価値観を持つ人が必要と考えたため。
(3)
採用ルートは二つで、来日している留学生と、ASEANから採用イベントを通じての採用となる。後者は1カ月来日してインターンシップを受けてもらう。
(4)
外国籍社員は入社後、サイト「Integr8」のコミュニティに参加し、情報交換や仲間づくりを行っている。

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■人材

無期転換ルールへの対応と課題 ―労働契約法18条無期転換ルールは企業に何をもたらすのか?―

株式会社東レ経営研究所 特別研究員・社会保険労務士 金子 安則

【要点】
(1)
無期転換ルールは、要件を満たす有期労働者に無期転換の申込みの選択をさせるという新たな規制であり、自社にあった対応を行うには制度の狙いと条文の正確な理解が不可欠である。
(2)
無期転換ルールへの対応は、希望者に期間のみの変更で対応する企業が多いが、転換後の社員を処遇面でどのように位置づけるのかについては、既存の無期社員の役割・責任との比較を行い、自社・該当職場の実態を踏まえ差異とその根拠を明確にしておく必要がある。
(3)
人手不足・売り手市場が本格化する中で、無期転換ルールは多様な雇用の社員の増加をもたらす。多様な雇用の社員を受け入れ、働きやすい職場を作るためには評価や処遇、人材育成といった諸制度を整備し社員のキャリア形成を多様化するとともに、それぞれの社員から納得を得られる運用を行うよう管理者層の管理意識・評価マインドの醸成と説明責任の自覚を促す必要がある。

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■経済用語解説

ちょっと教えて!現代のキーワード

「NAND型フラッシュメモリ」「ブロックチェーン」

■お薦め名著

世界の経営学者はいま何を考えているのか

入山 章栄 著

■ズーム・アイ

トランプ・グッズはMade in Americaか

チーフアナリスト(産業調査担当) 永井 知美

ニューヨーク、ロンドン、パリと聞いて何を思い浮かべるでしょう。一昔前までニューヨーク=危ない、ロンドン=食事がまずい、パリ=オシャレだったのではないでしょうか。ところが、2017年に筆者が訪れたこの三都市は、予想と大きく違っていたのです。