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2010年2月1日
経営センサー1・2月号 2010 No.119

■特別企画

新年の挨拶

佐々木 常夫 代表取締役社長

新年あけましておめでとうございます。 新春にあたり所感の一端を述べご挨拶とさせていただきます。 感動的な「ビジネスマンの父より息子への30 通の手紙」 私が今まで読んだ本の中で深く心に残る本があります。 それはキングスレイ・ウォードというカナダの実業家が書いた『ビジネスマンの父より息子への30 通の手紙』という本です。 キングスレイ・ウォードは苦労して大学を卒業し、公認会計士として6 年間働いた後、化学事業を興して成功しました。 ビジネスマンとしての働き盛りに2 度にわたる心臓の大手術を受け、死に直面した彼は生きているうちに、自分の様々な経験から学んだ人生の知恵やビジネスのノウハウを息子に伝えたいと、切実に願うようになりました。

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ワークライフバランス -仕事と生活両面の質的向上を目指して-

株式会社ワーク・ライフバランス 代表取締役社長 小室 淑恵 氏 東レ経営研究所 代表取締役社長 佐々木 常夫

東レ経営研究所では、ワークライフバランス研究部を発足し、2009 年から同分野での活動を開始しています。今回は、同分野の先駆けとなる株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長小室淑恵氏に、ご自身の実践の様子などをお伺いします。 自身のワークライフバランス 佐々木:小室さんは、3 歳のお子さんがいらっしゃる上、株式会社ワーク・ライフバランスの代表も務められているということで、非常にお忙しいはずですが、まずご自身のワークライフバランスの状況について教えてください。 小室:私自身の家庭生活の部分についてお話ししますと、まず1 日のうち朝の家事・育事は夫が担当です。

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21世紀の産業革命と「燃やさない文明」

東京大学 特任教授 村沢 義久

【要点(Point)】
(1)21世紀の人類は地球温暖化と化石燃料資源の枯渇という二つの大きな問題に直面している。
(2)抜本的な対策は「燃やさない文明」の構築であり、その2 本柱は電気自動車と大規模ソーラー発電の推進である。
(3)「燃やさない文明」の推進は、日本の競争力強化にも大きく貢献する。

■経済・産業

グローバル市場におけるビジネスモデル構築競争 -日本の加工組立型製造業を中心に-

久留米大学大学院ビジネス研究科 教授 永池 克明

【要点(Point)】
(1)戦後のモノづくりビジネスのポイントは70 年代以降、10年刻みで変化し、現在はグローバルなネットワーク志向へ変遷し、垂直統合型から水平分業志向へのシフトがみられる。それは特に欧米企業に著しい。
(2)水平分業型ネットワークモデルの普及の背景にはグローバル化、IT化があり、製品のモジュラー化とオープンアーキテクチャの普及がある。日本企業はこれまで垂直統合型・インテグラル型が中心であったが、競争上様々な問題が出てきた。
(3)今後日本企業がとるべき戦略は自社の事業の選択と集中、製品特性と市場特性の違いを考慮したいくつかのビジネスモデルを使い分けることである。

 

2010年日本経済を読み解く10のキーワード -この底流変化を見逃すな-

増田 貴司 産業経済調査部長 チーフ・エコノミスト

【要点(Point)】
(1)本稿では、年頭に当たり、2010年の日本経済を読み解く上で重要と思われるキーワードを筆者なりに10 個選定し、解説してみたい。
(2)キーワード選定に当たっては、マクロ景気動向関連に偏ることなく、企業経営や経済・産業にかかわる広範なテーマに目を向けた。また、巷でよくある「今年のトレンド予測」や株式市場で材料となる一過性のテーマ探しとは一線を画し、現在日本の経済社会の底流で起こっていて、企業や個人に影響を与えそうな構造変化や質的変化を的確にとらえることを狙いとしている。
(3)2010年の10のキーワードを列挙すると、以下のとおりである。
①8割経済
②ジョブレス・リカバリー
③デフレスパイラル
④新興国市場
⑤原油・商品価格高騰
⑥産業空洞化
⑦電気自動車
⑧グリーン・イノベーション
⑨コモディティ化
⑩安くつくる技術
(4)本年取り上げたキーワード群の特徴として、景気循環的、一過性のテーマ・現象よりも、不可逆的、中長期的な構造変化といえるテーマ・現象が多いことや、グローバル化関連のキーワードが多いことなどが指摘できる。企業はこれらの環境変化によりゲームのルールが変わりつつあることを十分認識しつつ、新たな成長戦略を練ることが必要であろう。

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フィンランド・オウルにおけるICTクラスター形成の経緯から感じること

日本政策投資銀行 地域企画部 企画審議役 笹野 尚

【要点(Point)】
(1)フィンランドのオウルでは、1965年のオウル大学の電気工学科設立以来、ICT クラスターの形成を目指す「活動体」の継続的な働きかけによって、2000年頃にはクラスター形成を成し遂げた。
(2)オウルのクラスター形成の過程では、大学側からの活発な産学連携とそれを契機とする企業集積の始まり、国ベースの研究開発機関の誘致、イノベーション促進の場としてのサイエンスパークの設置、ノキア等のアンカーカンパニー化による起業環境の改善とオウル発企業の叢生、産業クラスターとしての評判の確立とクラスター規模の一層の拡大、などが画期となって、クラスターが形成されていった。
(3)オウルのクラスターは、クラスターを形成しようとする人たち(活動体)が終始一貫働きかけを続けた結果として形成された。

■視点・論点

平成22年の干支 -庚寅の意義-

財団法人郷学研修所 安岡正篤記念館 理事長 安岡 正泰

干支の意義、由来 干支はもともと生命の発生、盛衰、変化を経験的、実証的に究明した暦学の一分野である。その由来は中国古代「周」の時代に始まり、戦国時代から「漢」にかけて整ったと言われている。 「周」以前の「殷」の時代は、主として狩猟民族で家畜を養うため、牧草を追って転々として各地を移動する生活であった。後に漢民族の時代に入ると、黄河流域にだんだんと定着して、農耕生活をするようになり、初めて規則的な生活が始まった。そこで支配者は、彼ら農民のために自然の変化・推移などの出来事を毎年の実績から見て、新しい一年の生産計画とそれに伴う色々な注意を予告するようになったのが始まりと言われている。

■マネジメント

元気なモノづくり中堅企業に学ぶトップインタビュー(第8回) 「植物工場」の普及と実用化をめざして -コスト削減と販路拡大に挑む-

財団法人社会開発研究センター理事 植物工場・農商工専門委員会 委員長 高辻 正基 氏

【要点(Point)】
(1)閉鎖された屋内で光・CO2・肥料成分などをコントロールして野菜を生産するシステムを「植物工場」という。生産された野菜は完全無農薬でクリーン、細菌が少ないために腐りにくい、苦みがなく味が良いなどの優位点がある。
(2)最大の壁はコストが高いこと。ことに建屋の建設費と電気料金が高く、単価を押し上げる要因になっている。
(3)2009年から政府が本格的に支援に乗り出し、3年間で工場数を3倍に、生産コストを3割削減する目標を掲げている。
(4)単価が高く露地物の野菜との競合が難しいために、ブランド化と流通ルートの確保が急がれる。

■人材

産業クラスターを活性化する対話型コミュニケーションとその実践者の育成 - 北陸3県繊維産業クラスター「経営マネジメント講座」を通して-

福田 貴一 人材開発部

【要点(Point)】
(1)産業クラスターにおけるイノベーションは、人と人、組織と組織のつながりから生まれる。
(2)そうした“つながりは”対話型コミュニケーションによってもたらされる。
(3)2対話型コミュニケーションの要点は以下の3 つ
  ・率直に話し合い、聴き合うこと
  ・異なる経験や異分野の知識を自分の関心事にひもづけ、そこから学ぶこと
  ・相手の話をもう一歩突っ込んで聴くために質問をすること
(4)この対話型コミュニケーションは、産業クラスターの発展に影響するキーコンセプトとなる。

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■経済用語解説

ちょっと教えて!現代のキーワード

「貯蓄率」「プラグインハイブリッド車」

■お薦め名著

『経営の未来』 -古典的経営手法にイノベーションを!-

ゲイリー・ハメル ビル・ブリーン 著 藤井 清美 訳

■ズーム・アイ

何かお探しですか?

人材開発部 小西 明子

近頃服が買えない。 そもそも決断力がなく、子供の頃から買い物全般が苦手でした。特に洋服に関しては「何が着たい」「自分には何が似合う」という意思がなく、何を薦められても「どっちでもいい」と答えて周囲を激怒させていました。 社会人となり、さすがにあまり無頓着でもいられなくなっても、ついぞ自分なりの着こなしやコーディネートというものを持ち合わせるには至りません。それに加え、元々の体形の欠点が年を追うごとに強化されてきて、何を着ても似合わなくなってくる厳しい現実があります。

■今月のピックアップちゃーと

世界で増え続ける地域横断FTA ~ FTA の増加には、マイナスの一面も~

■TBRの広場

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