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2014年5月1日
経営センサー5月号 2014 No.162

■今月のピックアップちゃーと

世界の産業ロボットの稼働はアジア中心に伸長する一方、日本は頭打ちに

■北陸繊維産業シンポジウム講演抄録

技能と技術で生きる中小企業─起業と再生─

早稲田大学商学学術院教授 早稲田大学インキュベーション推進室長 鵜飼 信一

2014年3月7日に開催した繊維産業シンポジウム「北陸産地が目指す新しい方向性」(東レとの共催)における早稲田大学商学学術院 教授・早稲田大学インキュベーション推進室長 鵜飼信一氏のご講演をご紹介します。なお、当日は株式会社良品計画 代表取締役社長 金井政明氏、東レ株式会社 西本安信常任理事の3人の講師にご講演いただきました。西本常任理事の講演内容は『繊維トレンド』5・6月号で紹介しています。

■経済・産業

ギリシャ支援決定から4年 ~ユーロ圏の現状~

株式会社ニッセイ基礎研究所 上席研究員 伊藤 さゆり

【要点(Point)】
(1)ユーロ圏では2010年5月のギリシャ支援決定から2年以上にわたり債務危機が拡大し続けたが、この1年半は債務危機国の評価改善の流れが定着している。
(2)評価の改善は、債務危機国が双子の赤字、高インフレ、構造改革の遅れという脆弱性を克服しつつあることとユーロ相場の安定、欧州中央銀行(ECB)の通貨緩和、景気回復の見通しに支えられている。しかし、債務水準はいまだ過剰で失業率は高い。
(3)債務危機再燃のリスクを封じ込めるために、ECBの柔軟な金融政策運営とともに、債務危機国による改革、ユーロ制度強化への継続的な取り組みを期待したい。

■視点・論点

これからの産業への扉 ―Sophistication―

一般財団法人 日本経済研究所 チーフエコノミスト 鍋山 徹

旅先で読みたい本 昨年8月、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト(WBS)」のデスクから電話がかかってきた。著名人が一冊の本を紹介する「スミスの本棚」の特別編として、「コメンテーターが薦める“旅先で読みたい本”」で、「鍋山さんにも一冊、紹介してほしい」とのこと。コメンテーター9人で、1人1冊、計9冊だ。さて、どうしたものか。経済理論のような分厚い本を旅先で読むとは思えないし、かと言って文化や芸能の本では少し距離がある。他のコメンテーターが何を持ち出してくるか悩んだ末に、たどり着いた本が、日高敏隆著「ネコはどうしてわがままか」新潮文庫(2008/6)である。日高氏は、動物行動学をいち早く日本に紹介し、日本動物行動学会を設立した人物。ネコ、イヌ、カタツムリやテントウムシなど、36の生き物の意外な行動秘話がエピソードの形でつづられている。

■マネジメント

中国における販売事業と人材マネジメント ―業務の仕組みづくりと人材を重視した販売活動の推進―

浦上アジア経営研究所 代表 浦上 清

【要点(Point)】
(1)現在、世界の企業の多くが、中国市場ニーズの把握や中国が抱える社会的課題解決への取り組みに注力している。
(2)世界の有数企業は香港を基地として中国事業を始めた経緯がある。香港で構築した業務の仕組みを中国本土に移植し、販売をスタートした企業は少なくない。
(3)販売には「攻め」と「守り」の両面がある。顧客開拓(「攻め」)の能力と業務オペレーション(「守り」)の能力は車の両輪である。
(4)中国における販売事業の推進に当たっては業務の仕組みづくりが大切だ。業務の仕組みが求める人的能力を意識し、人材マネジメントを行う。
(5)事業開発と新しい販売活動を推進するキーパーソンにはグローバルな企業活動の経験や社内外の組織との連携の多様性に対応できる能力が求められる。

PDF : 詳細(PDF:1,404KB)

■環境・エネルギー

ソーラーシェアリングで始まった農業革命

立命館大学大学院 客員教授 村沢 義久

【要点(Point)】
(1)「ソーラーシェアリング」とは太陽光(ソーラー)を農産物生産と太陽光発電とで分かち合う(シェアする)仕組みである。
(2)ソーラーシェアリングにより、耕作放棄地の回復を含む農業再生への道が生まれる。
(3)日本の農業とエネルギー問題を同時に解決する画期的な手法である。

■経済用語解説

ちょっと教えて!現代のキーワード 

「オーダーメイド医療」 「ハラル認証」

■お薦め名著

『プロフェッショナル・アドバイザー』 ―成功のカギは信頼の獲得にあり―

デービッド・マイスター 他 著 細谷 功 訳

■ズーム・アイ

ITブラックボックス化への処方箋は「おやつ」?!

ダイバーシティ&ワークライフバランス推進部 塚越 学

ある休日の午後。子どもを連れて公園に遊びに行ったときのことです。「危ない!」ある子が丸太から足を踏み外しそうになり、目の前に親がいながら気づいたのはその子が落ちて泣いたときでした。なぜ親が気づかなかったのでしょうか。スマホをいじっていたからです。幸いけがなくその子はまた遊びだしたので安心しました。あらためて公園を見渡すと、15名ほどいる親のうち、12名はスマホをいじっていて、1名は雑誌を読み、2名は会話で盛り上がっていました。そういう私も右手にスマホを持ちながら子どもの様子を見ている親の1人でした。