close

2008年5月1日
繊維トレンド5・6月号 2008 No.70

■特別レポート

『北陸産地の復権を目指して』 変化する繊維・アパレルビジネス

JUKI株式会社 工業用ミシン事業部 縫製研究所 主査 知久 幹夫

去る3月7日に、福井市のフェニックス・プラザ(大ホール)において、東レ株式会社と株式会社東レ経営研究所の共催で、繊維産業シンポジウム『北陸産地の復権を目指して』を開催しました。当日は、JUKI株式会社工業用ミシン事業部縫製研究所知久幹夫主査、伊藤忠商事株式会社丹羽宇一郎取締役会長、東レ株式会社胡谷一路常任理事の3人の講師に、ご講演いただきました。本号では、そのうち、知久幹夫主査の講演内容を、また次号では丹羽宇一郎取締役会長と胡谷一路常任理事の講演内容をご紹介いたします。

■海外動向

人民元高進行期における中国繊維アパレル産業の現状と課題

明治学院大学 教授 東レ経営研究所 客員研究員 宋 立水

2007年12月「中国ビジネス研究会」の公開セミナーにおいて、明治学院大学の宋立水教授に「人民元高調整期における中国繊維アパレル産業の現状と課題」と題して講演していただきました。 その講演内容を元に、その後の中国繊維アパレル業界の動向に関する情報も加えたレポートを書き起こしていただきましたので、改めてご紹介いたします。

PDF : 詳細(PDF:996KB)

中国百貨店業界への提案

坂口昌章 客員研究員 有限会社シナジープランニング 代表取締役

【要点(Point)】
(1)中国北京市で中国全土の百貨店経営者が集まる「第6回中国百貨店フォーラム」が開催された。日本、米国からも講師を招いた2日間のシンポジウムで、中国百貨店の課題が浮き彫りになった。
(2)中国百貨店業界の問題は「大都市部のオーバーストア」「同質化」「価格競争の激化」にまとめられる。いかに個性的な百貨店を構築するか。いかに他店との差別化を図るか。いかに顧客との連携を強化するか。
いかに地域百貨店を活性化させるか、等々が議論されたが、具体的方策を見い出すのは容易ではない。
(3)現在の中国百貨店の状況は、70年代後半の日米百貨店業界に類似している。米国では、商品以外のVMD、顧客連携により差別化戦略を展開した。日本はDCブランド導入により、新しい商品MDと売場環境の刷新を行った。
(4)中国百貨店業界に対して、いくつかの提案をしたい。第一は、「中国人デザイナーズブランドの導入」「ライフスタイル編集平場」の導入による商品MDの差別化。ショーウインドウの整備と戦略的VMDの導入」による売場環境の差別化。第三は、WEBと店舗の連携による差別化。第四は、フリーマガジン等の独自のメディアによる差別化。いずれの場合も、日本に蓄積されたノウハウをいかに活用するかが、成功のポイントになるだろう。

PDF : 詳細(PDF:903KB)

China News 展示会報告ISPO china 08 WINTER SHOW

横川 美都 研究員

今回はISPO china 08(亜洲国際品牌体育用品及運動時尚博覧会)1 について写真を中心にして紹介します。 中国で4 回目、北京では2回目となる今回は、会場を昨年の農業博覧中心からCHIC2などの大型のアパレル展示会が開催される国際博覧中心(CIEC3)に移して開催されました。また、筆者は会期中に北京郊外のスキー場へも足を運んで来ました。こちらについては弊社の中国ビジネス研究会のホームページ上にレポートしていますので、06年、07年のISPOレポートと合わせてぜひご覧ください。

PDF : 詳細(PDF:1,335KB)

SPAの進化/多様化と次世代の課題 - SPAC20周年総括論文-

株式会社小島ファッションマーケティング 代表取締役 小島 健輔

SPAは小売業者のオリジナル開発とアパレルメーカーの直営店展開の両面から発展して来たが、90年代以降のAMS(企画開発機能付きOEM 業者)の急速なメジャー化で小売業のSPA化が飛躍的に容易になる一方、機動性を求めてアパレルメーカーのAMS活用も拡がり、両者の際が無くなった。 今日では勝ち組の大半がSPAとなり、工業的SPAとファーストSPAといった事業システム、百貨店やSCといった販売チャネルの違いによるSPA間のバリュー競争が熾烈化している。

シリーズ高コスト先進国における企業生き残りのKey Factor -第5回 「ブランド」について考える その(1)-

青山学院大学経営学部准教授 ヘリオット・ワット大学経営大学院 ロジスティクス・リサーチ・センター 研究員 東 伸一

【要点(Point)】
(1)「ブランド」概念の起源には、様々な説が存在するが、そのどれもが「知覚符号」としての役割を有しており、これは現代のブランドマネジメントの考え方にも共通する。
(2)文化現象としてブランドをとらえることによって、これまでのブランドマネジメント論からは展望されなかったブランドの側面の解釈が可能となり、ファッション産業における長期指向のマーケティング活動やブランディングへの手がかりが示唆されると考えられる。
(3)消費者による「逆選択」行為には、2つの類型が存在し、そのうちの1つである人間合理性に根ざした売り手と買い手の組織化形態においては、ブランドが両者を橋渡しする基盤となり、独創的な発想を共有化された創造性へと変換する文化創造プロセスを内在したものである。

ヤングマーケット動向 第1回

東京ファッションプランニング株式会社 デザイン・企画カンパニー 社長 山田桂子

【要点(Point)】
(1)ここ2~3 年、ヤングで話題となっているエビちゃんブーム。ピークは過ぎつつあるが、まだまだエビちゃん風は健在。その人気の秘密は、親近感にある。
(2)ヤングを18~24 歳と特定すれば、現在のヤングは1980年代生まれということになる。ポスト団塊ジュニアとほぼ同じ特性を有すると考えられる。
(3)クリスタルの子供たちと位置付けられる現代のヤング。DC 洗礼世代・ハナコ世代の母親が体験したファッションを脈々と受け継いでいる。

■新市場・新製品・新技術動向

シリーズ 無店舗販売の可能性を探る ライフスタイルショップ「アンジェ」躍進の秘密 「セレクチュアー」

フリージャーナリスト 土井 弘美

【要点(Point)】
(1)「アンジェ」は、もともと京都の老舗書店チェーン「ふたば書房」の持つ雑貨ショップ。洞本昌明社長が2000年にウエブショップを立ち上げたもの。
(2)「アンジェ」は急速に成長、楽天のインテリア部門で7 年連続トップになる。
(3)その背景には「接客を重視」するという徹底した姿勢があった。このほか、「ちょっと面白い商品が手に入る」という魅力も売上を伸ばした要因。
(4)「アンジェ」で培ったノウハウを活かして、07年からはソリューションビジネスもスタート。

■知りたかった繊維ビジネスのキーポイント

希少繊維

日本化学繊維協会 業務調査グループ グループ長 杉原 克

■『中国ビジネス研究会』インフォメーション

北京出張報告

 

■図表解説

トピックスチャート大手アパレル企業の決算(予測)にみる業界の課題について

■統計・資料

主要国の合繊主要4品種の需給動向

日本/韓国/台湾/アメリカ/中国/インドネシア/タイ/インド