close

2018年9月25日
石油需要のピークは2030年代後半には到達か
― EVシフトと石油需要について(1) ―
シニアエコノミスト
福田 佳之

・エネルギー産業の主要なユーザーである自動車産業にEVシフトやモビリティサービスの台頭など根本的な変化が生じている。こうした産業構造の変化が従来の石油などのエネルギー産業にどのような影響を及ぼすか焦点を当ててみた。 ・BP の最新長期エネルギー見通し「BP Energy Outlook 2018」では、これまでの国際機関などの見通しと違って、2030年代後半に石油需要の拡大がとまり、ピークアウトするとしている。同見通しによると、世界の一次エネルギー需要見通しは鈍化する見通しであり、これには石油など液体燃料の需要増の鈍化・横ばいが影響している。 ・液体燃料の需要増の鈍化には、内燃機関車の燃費改善やEVの普及等がある。今後の燃費改善のペースは年率2~3%と過去に見られないほどの急なペースで進む。 ・EVの保有台数も2040年時点で3.2億台に達し、自動車全体の16%を占めることになる。こうした燃費改善やEVの普及には各国の燃費規制の強化が背景にある。

【キーワード】

「石油の時代」、再生可能エネルギー、EV(Electric Vehicle)シフト、プラグインハイブリッド車、電気自動車、BP Energy Outlook、燃費規制、企業平均燃費(Corporate Average Fuel Economy: CAFE)、ZEV(Zero Emission Vehicle)規制、NEV(New Energy Vehicle)規制、シェアードモビリティ

PDF : TBR産業経済の論点 No.18-08(505K)