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2008年3月1日
記憶に残る誕生日プレゼント
シニアコンサルタント
福田 貴一

 家族や友人の誕生日を祝うとき、プレゼントはつきもの。  読者の皆さんも、これまで様々なプレゼントと一緒に“年齢 + 1回”の祝福を受けてきたことと思います。そのうちで、子供の頃にもらったプレゼントで記憶に残っているものはありますか?  筆者は、亡き祖父と偶然にも誕生日が同じで、幼少時代はそのたびに家族ばかりでなく親戚を交えて祝ってもらっていました。  当時のプレゼントで印象深いのは、小学校1年生のときにもらった自転車。それは両親からのもので、プロ野球チーム“GIANTS”のロゴが入った車体にまたがったときの、胸踊るような歓びを覚えています。  幾分大きな乗り物を操縦・・して3駅ほど離れた親戚宅へ“一人旅”したことや、“従姉妹のお下がり自転車からの卒業”という、それまでよりも一回り大きな経験をしたという感激がありました。  少々大げさかも知れませんが、経験の幅が広がり、見えなかった世界を見せてくれた自転車という誕生日のプレゼントは、およそ30年経った今でも、筆者にとって特別に意味のあるものとして記憶に残っています。  ある調査によると、子供や孫に贈るプレゼントとして「おもちゃ」「絵本や書籍など」「ゲーム機体やゲームソフト」が上位3位を占めているそうです。  いまや、その気になれば欲しい物が手に入る時代。でも、子供が誕生日を迎えるとき、親の役割は子供が求める物を買い与えて欲求を充たすことではないと思います。年に1回のこの日を、年齢を重ねることで子供本人が内面的に充たされたと感じる機会にするのが本当の役割ではないかと考えます。  特に発達段階の初期にある幼児・児童にとって誕生日のお祝い事は一大イベントです。親からの贈り物が、「大きくなったこと」が実感できるエピソードとつながって先々の記憶にも残るならば、品物はなんであれ、誕生日の意味深いお祝いとなることでしょう。  長女の6歳の誕生日を迎える直前、果たして何を贈ろうかと考えています。この4月から小学生になる節目の誕生日に、プレゼントから得られる“感動”や“経験”が30年後の誕生日にも話題となるような記憶に残るものを、できるならば贈りたいと思っています。