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2012年2月1日
経営センサー1・2月号 2012 No.139

■特別企画

年頭所感 新年のご挨拶

代表取締役社長 三本木 伸一

東レ経営研究所(以下TBR)の会員の皆様、本誌の読者の皆様、明けましておめでとうございます、本年もよろしくお願いいたします。

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新春対談 国際化の時代に向けて企業と人材を語る ―デュポンの経営にグローバル企業のモデルを見る―

株式会社国際マネージメント・サポート 代表取締役  小林 昭生氏 (デュポン株式会社元代表取締役社長) 東レ経営研究所 代表取締役社長  三本木 伸一

発想の転換でマイナスからプラス成長に  三本木:現代の企業活動において、グローバルな視点は欠かせません。特に成長著しいアジアなどの新興国で仕事ができる人材、また新興国向けの商品を開発できる人材が不可欠になっています。東レも海外売り上げが42%までになり、今後ますます増えていくことが予想されます。そこで、グローバルな経営とは何か、そこにはどのような人材が必要かを考えてみたいと思います。

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■経済・産業

2012年の日本産業を読み解く10のキーワード ―この底流変化を見逃すな―

産業経済調査部長 チーフ・エコノミスト 増田 貴司

【要点(Point)】
(1)本稿では、年頭に当たり、2012年の日本の産業を読み解く上で重要と思われるキーワードを筆者なりに10個選定し、解説してみたい。
(2)キーワード選定に当たっては、マクロ景気や業種別の動向よりも、広く企業経営や産業全般にかかわるテーマを中心に選んでいる。また、巷でよくある「今年のトレンド予測」や株式市場で材料となる一過性のテーマ探しとは一線を画し、現在日本の産業の底流で起こっていて、企業の経営に影響を与えそうな構造変化や質的変化をとらえることを狙いとしている。
(3)2012年の10のキーワードを列挙すると、以下のとおりである。
1.スマートシティ 2.風力発電 3.クラウド 4.異業種間競争 5.パッケージ型インフラビジネス 6.先端素材 7.地産地消 
8.ネット通販 9.日本の強みの再発見 10.欧州危機と日本産業

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原油価格を左右する供給面の動向

三菱UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社 調査部 主任研究員  芥田 知至

【要点(Point)】
(1)2011年の原油価格は、リビア内戦などの供給要因によって需要家にとって非常に高い価格帯に押し上げられていた。
(2)2012年は、リビアなどにおける供給障害か解消され、各地における油田開発も進むため、価格は抑制されるだろう。
(3)ドル安が原油高の一因になってきたが、欧州の財政金融問題が継続する環境では、ドル高により原油価格が抑制されやすい。

■業界展望

課題が多い中国でのEV普及への道

株式会社三井物産 戦略研究所 産業戦略開発部 戦略開発室長補佐 西野 浩介

【要点(Point)】
(1)世界最大の中国自動車市場は今後も成長を続け、それにつれて石油消費が大きく拡大して、世界の石油需給をも逼迫させる可能性がある。
(2)中国政府は、石油消費抑制と自動車産業育成の両方の観点から、電気自動車(EV)の大量普及を目指し、普及促進のためのさまざまな施策を講じている。
(3)しかし、EV普及に向けては、電池の性能や価格を中心に課題が多い。特に中国では、技術力の不足から自国企業による開発と導入が不安視されており、日本を中心とする先進国企業の力を利用することや、EVが持つ制約条件を考慮した制度面の工夫が必要である。

■視点・論点

平成24年の干支 ―「壬辰」の意義―

財団法人郷学研修所 安岡正篤記念館理事長 安岡 正泰

干支の由来 干支は中国古代から暦の学問と言われ、歴史的、経験的、そして実証的な意義がある。

■アジア・新興国

中国 研究者シリーズ(第5回) 中国のエネルギー事情と社会責任

在中国日本国大使館経済商務部 一等書記官 中国社会科学院 本研究所 主任研究員 李 春光

【要点(Point)】
(1)中国には“倹約”、“節欲”という古来からの省エネ意識がある。
(2)これからの中国は発展と環境保全の調和が必要である。
(3)日本や欧米からの再生エネルギーや省エネの技術協力が必要である。

 

アジア新興国シリーズ(第3回) 新しい一歩を踏み出すカンボジア

独立行政法人日本貿易振興機構 アジア経済研究所 地域研究センター 東南アジアⅡ研究グループ 研究員 初鹿野 直美

【要点(Point)】
(1)カンボジア経済は高成長を続けている。産業の中心は、米国向けの縫製業である。
(2)日本は積極的な政府開発援助を展開してきたが、企業進出は少なかった。2011年、日本の製造業のカンボジア進出が本格化した。
(3)南アジア諸国連合(ASEAN)議長国の役割を担う2012年は、カンボジアにとっても新しいチャレンジの1年となるだろう。

■ワーク・ライフ・バランス

ワーク・ライフ・バランスの実現のために(実践編) ―タイムマネジメントの実践―

市場調査部長 松井 滋樹

【要点(Point)】
(1)タイムマネジメントの第一歩は時間記録を行い自分の時間の使い方を知ることである。記録を行うことで使途不明時間に気付き、時間意識が変わっていく。
(2)次に時間記録を分析して傾向と問題点を抽出し、非生産的な仕事の削減や仕事の品質基準を見直し整理していくことが必要だ。
(3)重要度・緊急度を明確にしてスケジューリングを行い、予定と実際の仕事の時間管理(予実管理)につなげていく。時間記録を見ながら上司と部下で話し合い、予定に反映させていくとより効果的だ。
(4)タイムマネジメントは、時間記録→分析→時間の整理→予定する→予実管理する→分析するといったサイクルで続けていくことが重要である。

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■経済用語解説

ちょっと教えて!現代のキーワード 

「再生可能エネルギー」「リバースイノベーション」

■お薦め名著

『共感の時代へ』 ―生物進化に学ぶ人間社会の共感―

フランス・ドゥ・ヴァール 著 柴田 裕之 訳 西田 利貞 解説

■ズーム・アイ

「平日初心者」は見た!

常務理事 高橋 健治

普通のサラリーマン時代には気付かなかった平日の風景をお話ししましょう。地元のアスレチッククラブに通って16年以上になります。これまでは主に土曜、日曜、祭日の利用でしたが、非常勤になりましたので、平日も利用できるようになり、早速、平日に行ってみました。ところが、着いて驚きました。土・日と比べて空いていると思っていましたら、ものすごく混雑していたのです。ランニングマシン(15台)、歩行マシン(10台)などは、オープンとともに利用者で一杯になり、順番待ちするほどです。

■今月のピックアップちゃーと

共働きが財政赤字を救う!? ~男女就業率ギャップが大きい国は財政赤字・少子高齢化に悩む~