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2004年1月9日
「大企業と中小企業との二極化が進む過剰債務問題」
シニアエコノミスト
福田 佳之

・直近の日本の企業収益は2四半期連続で増収増益となり、設備投資も現状、見通しともに好転している。 ・90年代後半以降、売上高がデフレ下において低迷するなかで、企業収益はコスト削減努力もあって堅調に推移している。しかし、企業は収益から生じたキャッシュフローを新規設備投資に回さず、債務返済に充てている。 ・大企業は過剰債務を解消してきているが、中小企業は依然として過剰債務を抱えており、投資行動を制約している。 ・投資環境は好転しており、大企業を中心に設備投資が本格化する可能性がある。一方で中小企業の過剰債務問題について政府は本腰をいれて取り組む必要があろう。 ・政府は、中小企業の技術開発のための資金供与や営業力強化のためのインフラ構築など自立した競争力のある中小企業を輩出する土壌を醸成する必要があろう。

PDF : TBR産業経済の論点 No.04-02(129KB)