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2012年4月2日
リバースイノベーション

新興国で開発した製品を先進国に逆展開

新興国で現地のニーズに対応した製品、具体的には機能がシンプルで低価格の製品を開 発し、新興国内は言うまでもなく、先進国でも事業展開することを指します(図表参照)。 同様の言葉にリバースエンジニアリング(製品を解体分解してその仕組みや構造を分析す る手法)がありますが、似て非なるものです。 近年、新興国が高い経済成長を記録していますが、この成長には国内の多数を占める BOP 層*の所得増大が寄与しています。新興国企業は破壊的イノベーションと呼ばれる廉価で小 型で使いやすい製品の開発で BOP 層を取り込んでおり、先進国企業を駆逐するくらいの勢 いで成長しています。そこで先進国企業の巻き返し策として注目されているのがリバース イノベーションなのです。 日本企業にはあまりなじみのない概念ですが、欧米企業ではすでに実例が存在します。 米国 GE 社は小型で廉価の超音波診断装置や心電計を中国やインドで開発し、新興国や先 進国で事業展開しています。他にも、小型トラクターや自動車部品などでリバースイノベ ーションへの取り組みが見られます。 リバースイノベーションの成否が日本を含む先進国企業の海外事業展開のあり方に影響 を与えることは間違いないでしょう。

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