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2004年11月17日
「スピンオフ型のベンチャー企業は日本の創業活発化の切り札か」
シニアエコノミスト
福田 佳之

・日本の創業を促進するものとして、企業発ベンチャー制度が注目されている。本稿 では、企業発ベンチャー制度をもつ6社についてヒアリングや文献調査を行い、制度比較を試みた。 ・企業発ベンチャーは、一般的なベンチャーと比較して成功率が高いと言われる。この点については、同制度で企業発ベンチャー設立に際し分社化が規定されており、また同制度がベンチャー・キャピタル(VC)の補完的役割を担っていることが影響している。 ・それにもかかわらず、同制度の成果について企業の満足度は高くない。このことは企業の「イノベーションのジレンマ」克服の切り札としての企業発ベンチャーへの期待の大きさの裏返しといえよう。 ■企業発ベンチャーの成功率を高めるためには、企業それぞれの努力もさることながら、技術の目利きのできるVCの育成など環境整備が必要である。

PDF : TBR産業経済の論点 No.04-20(42KB)