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2011年1月27日
 進む「製造業のサービス化」
~ 今、何が起こっているのか ~
チーフエコノミスト
増田 貴司

・製造業企業がモノの製造だけでなくサービスの分野に進出する動きが活発化している。この背景には、世界に工業製品があふれるモノ余りの時代となり、顧客の求める価値が商品そのものから商品を使った問題解決(ソリューション)に移行したことがある。 ・本稿では製造業で進行しているサービス化の動きについて、様々な切り口から分析、整理し、事例を挙げつつ考察してみた。 ・製造業による付帯サービス、サービス提供の人材育成効果、顧客との「共創」によるイノベーション、顧客を味方につける品質保証サービス、「意味的価値」を生み出すサービス、保守の進化形としての補修サービス、ITを活用した顧客行動の「見える化」とソリューション提案等について概観する。 ・ビジネス環境がサービス牽引型に変わったことに対応して、製造業もその在り方を変えていかなければならない。「モノの価値」だけで勝負するのではなく、「モノで実現するサービスの価値」で勝負することが重要になる。本稿で取り上げた製造業企業の様々な取り組みは、そのためのヒントになるものと思われる。

【キーワード】

産業のサービス化、モノ余りの時代、ソリューション、ユーザーとメーカーとの共創、 顧客を味方につけた品質保証サービス、意味的価値、保守と補修、 IT活用による顧客行動の見える化

PDF : TBR産業経済の論点 No.11-03(598KB)