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2014年8月1日
経営センサー7・8月号 2014 No.164

■今月のピックアップちゃーと

女性役員が最も少ない先進国日本 ~女性活躍推進策で今後状況は好転するか?~

■経済・産業

注目されるASEAN経済の行方(上) ―立地先として魅力が上昇―

産業経済調査部 シニアエコノミスト 福田 佳之

【要点(Point)】
(1)日本企業の海外立地先として中国とインドに代わって、インドネシアとタイが注目を集めている。また、ミャンマーも立地先として浮上している。中国は市場の規模は評価されているものの、今後の成長性については評価が低下している。インドは今後の成長性の評価は依然高いものの、貧弱なインフラを問題視する企業が増加した。
(2)立地先としてASEANを見ると、インドネシアは現地市場の今後の成長性、タイは現地市場の今後の成長性と高度な生産拠点、ミャンマーは労働集約的な廉価品の生産拠点として評価されている。
(3)ASEANが立地先として魅力を高める背景には、インドネシアとタイについては1人当たり国内総生産(GDP)の増加に見られるように消費市場が順調に拡大していることが大きい。また、政府や企業も市場拡大を後押ししている。ただし、インドネシアは資源輸出依存からの脱却、タイは政治の安定化という難題を抱えている。
(4)ベトナムとミャンマーは安価で豊富な労働力に加えて、中国などの生産拠点の代替・分散ニーズを受けて企業の関心が高い。また、両国政府も改革開放路線を採用しており、海外からの企業誘致に積極的である。

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■業界展望

自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2014 ―自動車のための全ての新技術が一堂に会する展示会―

フリージャーナリスト 土井 弘美 経営センサー編集部 石川 裕子

【要点(Point)】
(1)5月21日から23日まで開催された「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2014」は、自動車関連の最先端の技術が集結された展示会。
(2)うち、東レはCFRPを中心に素材関連の技術を展示。軽量化、熱対策、環境バイオ素材が3本の柱。
(3)そのほか、「PICASUS®」やオレフィン系離型フィルムなど、応用範囲が極めて広いフィルムも開発。
(4)自動車メーカーの展示では、運転支援システムや環境対策分野が目立った。

PDF : 詳細(PDF:1,698KB)

■視点・論点

持続的成長を目指した企業経営の在り方 ―人財育成重視の視点から―

HRDアソシエイツ代表 人財育成アドバイザー 前田 恒夫

1.はじめに 「企業は人なり」と古くからいわれている。では、持続的成長企業経営を実現するには経営者はどうすればよいだろうか。 各種調査報告によると、長寿企業に共通して見られる企業経営の特徴として、①人財育成重視、②変革・革新の推進、③ガバナンス強化の三つが挙げられる。本稿では、変革・革新推進の鍵となる人財育成重視の視点から持続的成長を目指した、企業経営の在り方についての私見、提言を述べる。

■マネジメント

グローバル人材に求められる力とその育成方法について ―グローバル5Qとは?―

EQパートナーズ株式会社 代表取締役 立教大学大学院 兼任講師 安部 哲也

【要点(Point)】
(1)グローバル人材には五つのQ(力)、IQ(専門性、論理力)、EQ(リーダーシップ)、CQ(異文化対応力)、AQ(逆境対応力)、LQ(語学力)が求められる
(2)グローバル5Q をバランスよく育成する必要がある(ヒントと企業事例の紹介)
(3)グローバル5Q 診断ツール(簡易版)

■アジア・新興国

ロシア経済の先行き不透明が高まる ―ウクライナの危機が影を落とす―

公益財団法人 国際金融情報センター 欧州部 主任研究員 一ノ渡 忠之

【要点(Point)】
(1)2013年のロシアの実質GDP成長率(前年比)は+1.3%と、前年(+3.4%)を大幅に下回った。これは、投資の低迷や成長を下支えしてきた民間消費の減速が主因である。
(2)2014年第1四半期の成長率は引き続き低迷している。これは、ウクライナの危機の発生とそれに伴う欧米諸国の制裁を受けた民間資本流出の拡大や、為替・株価のボラティリティの上昇が一因となっている。
(3)今後、ロシアは民間資本流出に歯止めをかけ、為替・株式市場を安定させる必要があり、ウクライナとの関係改善や欧米諸国による対ロシア制裁の行方が重要なカギとなる。

■ワーク・ライフ・バランス

中小企業におけるグローバル人材への赴任前研修の重要性(前編) ―厚生労働省受託事業 日本の「雇用をつくる」人材の確保・育成手法の開発に向けての調査・研究事業を通して―

ダイバーシティ&ワークライフバランス推進部 研究員 永池 明日香

【要点(Point)】
(1)中小企業においては、海外赴任前に研修などの取り組みをしている企業は25~30%程度である。
(2)中小企業におけるグローバル人材育成に係る課題は、「海外赴任を希望する(できる)社員が少ないこと」「グローバル人材を十分に確保・育成するための人材育成プログラムがないこと」「さまざまな部署を異動しながら業務経験を積む機会がないこと」である。
(3)企業アンケート調査と労働者アンケート調査の結果から、グローバル人材に必要な能力要件について、両者に違いがあることが明らかになった。海外赴任経験者は、現地社員との交流に係る知識やスキルを重視しているが、企業はこれらを重要視する傾向にない。
(4)中堅・中小企業においては、大企業に比べて海外赴任前に何らかの研修や取り組みを受けていると、役割遂行度が高くなる。

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■経済用語解説

ちょっと教えて!現代のキーワード 

「社外取締役」 「オムニチャネル」

■お薦め名著

『見て見ぬふりをする社会』 ―現実を直視する勇気と固い決意―

マーガレット・ヘファーナン 著 仁木 めぐみ 訳

■ズーム・アイ

変わることは良いこと

人材開発部 小西 明子

この6月から弊社オフィスが千葉県浦安市から東京都内に移転となりました。長年住み慣れた浦安を離れるのに一抹の寂しさはありましたし、オフィス環境も変化して戸惑いもありますが、足場の良い都内に移り、お客様や関係先とも距離的に近くなったのは大きなメリットです。これを生かして仕事を発展させていきたいものです。