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2014年7月1日
オーダーメイド医療

個人にぴったりな医療を目指す、効率化や医療費削減にも寄与

 遺伝子検査などの情報を元に、個々人に最適な予防法や治療法を可能にする医療のこと です。今までの医療は、基本的には平均的大多数を対象とした画一的な医療を誰に対して も行うものでした。洋服にたとえれば、同じサイズの既製服をいろいろな体形の人に無理 に着せるようなものです。これに対し、オーダーメイド医療は、特定の個人にぴったり合 った服を提供するというものです。  遺伝子情報と診断記録や治療経過との関連を調べることにより、より個々人に適した医 療が実現できると期待されます。また、個人の特性に合わせた医療を行うため、薬剤の効 能アップや副作業の軽減も期待できるなど、医療の効率化にも役立ちます。医療費負担の 増加に直面する高齢化社会において、オーダーメイド医療が担う役割は大きいといえます。 病気のかかりやすさに応じて、生活習慣を改善することにより、病気の予防につながるこ とも期待されています。  遺伝子情報を活用した治療法の開発が活発になるきっかけとなったのは、2003 年のヒト ゲノム計画完了です。ヒトの全塩基配列が解読されたことで、遺伝子や分子レベルでの病 気の発症・進展のメカニズムが解明できるようになってきました。  日本では、文部科学省が主導する「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」が 2003 年 にスタートしており、現在第 3 期(2013 年~)に入っています。   最近では、大手 IT 企業がクラウドやビッグデータ技術を駆使して、がん治療に特化した ゲノム(全遺伝情報)解析サービスを始めたり、遺伝子検査キットを販売したりするなど、 オーダーメイド医療の分野に参入する動きが見られます。 遺伝子情報に基づいた、自分だけの医療が受けられる日も近いかもしれません。

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