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2015年1月15日
クアルコムの知財戦略
- 3G携帯端末の知財を押さえて急成長、目下の懸念材料は中国との泥仕合 -
チーフアナリスト
永井 知美

・インテル(米)、サムスン電子(韓国)に次ぐ世界第3位の半導体メーカーであるクアルコム(米)は、2013年、世界の半導体市場が伸び悩む中、半導体売上高を前年比31%増と大きく伸ばした。 ・クアルコムの高成長を支えているのは、第3世代携帯端末関連の知財群である。「スマホのインテル」の異名を持ち、スマートフォンの心臓部、アプリケーションプロセッサーで世界シェアの過半を占めている。 ・鵜飼の鵜匠よろしく、世界の端末メーカー、半導体メーカーが稼いだ金を吸い上げているクアルコムだが、難敵が現れた。中国である。同社のCDMA関連技術を使用した企業からライセンスフィーやロイヤリティーを徴収しようとするクアルコムに、中国の国家発展改革委員会が、独占禁止法に抵触する可能性があるとして調査している。 ・クアルコムは、CDMAという画期的技術を基盤に業容を拡大したこともあり、日本では技術志向の企業と見られることが多いが、同社の本質は「何が売れるか」を最優先で考えるマーケティング・カンパニーである。 ・日本メーカーが、稼ぐ仕組みづくりに長けた同社から学ぶべき点は多い。

【キーワード】

クアルコム、第3世代携帯端末、ファブレス、半導体、スマホのインテル、アプリケーションプロセッサー、中国、CDMA、Snapdragon、ハイエンド・スマホ、メディアテック、小米科技、IoT

PDF : TBR産業経済の論点 No.15-01(509K)