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2022年3月22日
【今月のピックアップちゃーと】No,22-02
依然、世界中位に甘んじる日本のデジタル競争力
~日本のDXへの取り組みの現状と課題~
部長(産業経済調査部)
 チーフエコノミスト
福田 佳之

■スイスのビジネススクールであるIMDは、世界競争力ランキングだけでなく、デジタルに特化した「世界デジタル競争力ランキング」を毎年発表している。直近の2021年版(対象64カ国)によると、デジタル競争力ナンバーワンは米国であり、4年連続で1位を占めた。次いで、香港、スウェーデン、デンマーク、シンガポールの順となっている。

■2位の香港、8位の台湾、そして15位の中国は近年急速にデジタル競争力のランキングを上げてきている。香港はDX関連技術インフラ、DXへの理解や企業の迅速なDX対応、台湾は資金支援や企業の迅速なDX対応、中国はデジタル関連の研究開発環境やロボットの普及、などがそれぞれ評価されたことが大きい。

■日本は28位とこの数年間中位に甘んじている。デジタル人材が他国と比較して不足しており、移民などの規制の枠組みがDXの流れに対応しておらず、企業のDX対応やビッグデータの利用が遅れていることが影響した。2020年から21年にかけてのコロナ対応で「デジタル敗戦」を喫した日本が、同2021年9月に発足したデジタル庁を司令塔にしてデジタル競争力引き上げに成功できるかどうか注目される。
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PDF : 今月のピックアップちゃーと No.22-02(380KB)