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2015年11月2日
セルロースナノファイバー

地球上で最も多く存在する有機物由来の高性能素材

 木材パルプ等から得られる植物繊維をナノオーダー(1mm の100万分の1)まで微細化 した繊維のことで、環境負荷が小さくリサイクル性に優れた植物由来の新素材として注目 されています。CNF は幅 3~20nm という細さながら、鉄の約 5 分の 1 の軽さで鉄の 5 倍 の強度を有します。さらに温度変化に伴う伸縮はほぼ無く石英ガラス並みに寸法安定性が 良好、酸素などのガスバリアー性が高いなど優れた特性を示します。  これらの特性や、透明でフレキシブルな成形が可能という形状を活かし、有機 EL ディス プレイの基板や食品包装フィルム、CNF 補強プラスチックとしての自動車部品や航空機部 材など、さまざまな用途への応用が期待されています。「夢の素材」として化学・製紙業界 などが CNF の研究開発に注力しています。  日本では、「日本再興戦略」改訂 2014 の中で林業の成長産業化の一つとして CNF の研究 開発の促進を掲げており、2014 年 6 月には経済産業省や企業、大学など国内 160 機関が参 加する協議会「セルロースナノフォーラム」を立ち上げ、オールジャパン体制で研究開発 を進めています。日本は国土の 7 割を森林が占める森林大国です。豊富な資源から高機能 な材料を開発することで、国際競争力を有する産業への成長が期待されます。

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