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2016年6月1日
経営センサー6月号 2016 No.183

■今月のピックアップちゃーと

日本の女性研究者数は右肩上がり ~ただし、国際的にみると女性比率は低水準~

■繊維産業シンポジウム講演抄録

繊維産業シンポジウム講演抄録 「イノベーションへの挑戦」

神戸大学大学院 経営学研究科 教授 原田 勉 氏

2016年3月4日に東レ株式会社と株式会社東レ経営研究所で共催した繊維産業シンポジウム「北陸産地の新たな成長と産業競争力強化」における神戸大学大学院経営学研究科 教授 原田 勉氏のご講演をご紹介します。なお、当日の講演内容のうち、東レ株式会社 田中良幸取締役の講演内容は『繊維トレンド』5・6月号で紹介しています。 株式会社スノーピーク 代表取締役社長 山井 太氏のご講演内容については『繊維トレンド』7・8月号で紹介する予定です。 

■経済・産業

成功するM&A戦略実現のために ―良いM&A、悪いM&A―

産業能率大学 経営学部 教授 あすかコーポレイトアドバイザリー 取締役ファウンディングパートナー あすかアセットマネジメント チーフファンドマネージャー 光定 洋介

【要点】
(1)
M&Aで成功をするためには事前(プレM&A)準備は重要な要素のひとつ。
(2)
事前準備では、小さいM&Aで組織の経験知を高める、シナジーを顕在化させる、選択と集中を明確にして事業売却も行う、シナジー以上の価格を払わない規律を持つという文化を醸成することが重要。
(3)
M&Aの最中は事業戦略も考えたデユーディリジェンス(事業精査)を行い、事後(ポストM&A)では早期にシナジーが顕在化するようにPMI(買収後の統合プラン)を速やかに実行することが重要。

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■業界展望

ダウ・ケミカルとデュポンの経営統合の行方

日本化学会フェロー 田島 慶三

【要点】
(1)
経営統合の目的は世界最大の化学会社を生み出して発展させていくことではない。統合後、企業分割することが目的である。
(2)
ダウ・ケミカルは農業関連事業と電子材料事業を分離・売却し、素材科学事業に集中したい。デュポンは農業関連と特殊化学品の二つに会社を分割したい。その思惑が一致した。
(3)
M&A が節税の手段にも使われるようになってきたことに留意する必要がある。

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■視点・論点

パーセプションチェンジと市場創造

東洋学園大学大学院 現代経営研究科 教授 井原 久光

パーセプションという概念を、インプリンティングやスティグマやステレオタイプなどの類似概念と比較しながら定義してみたい。そして、パーセプションを変えるパーセプションチェンジによって市場が創造されることを、サントリーの「角ハイボール」やアサヒ飲料の「ウィルキンソンタンサン」の事例から説明してみたい。

■マネジメント

[連載] すり合わせ技術で仕事を進める「6つの道具(モジュール)」 第3回 わが国の強み「すり合わせ」を活かす ―「サクセスマップ」を描けば全体像がわかる―

株式会社ロゴ 代表取締役副社長 酒井 昌昭 株式会社ロゴ 上席テクノロジスト 岡田 英彦

【要点】
(1)
モノづくりの考え方には「すり合わせ」と「組み合わせ」がある。欧米は「組み合わせ」が、日本は「すり合わせ」が得意である。
(2)
「すり合わせ」を基調とした日本のモノづくりの考えは海外の有識者から注目されている。わが国の持ち味・強みを認識し、活かすことで世界のモノづくりに貢献できる。
(3)
「すり合わせ」は新しいモノづくりの創出に欠かせない。さまざまな人が協同し、すり合わせをうまく進めるための「6つのモジュール」を紹介する。

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リーダーシップ理論の流れとリーダーシップの実践的開発方法

EQパートナーズ株式会社 代表取締役 立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科 特任教授 安部 哲也

【要点】
(1)
リーダーシップ論研究の流れと全体像を理解しておくと自身のリーダーシップ開発に効果的である。
(2)
置かれている環境やメンバーの状況に応じて、取るべきリーダーシップを変えていく必要がある。
(3)
セルフ、チーム、グローバル、ソーシャルの4つのリーダーシップを参考にリーダーシップを開発、活用していく。

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■環境・エネルギー

不正事件をきっかけにエコカー開発を加速せよ! 

環境経営コンサルタント 村沢 義久

【要点】
(1)
自動車業界が揺れている。昨年のフォルクスワーゲン(VW)に続いて三菱でも不正が発覚した。
(2)
不正は許されるものではないが、災い転じて福としたい。
(3)
目指すはエコカー開発の加速化。究極のエコカーは純粋電気自動車(EV)である。

■人材

人材育成の視点 2016年度新入社員研修を振り返る ―「答えを求める」新人にどう対応するか―

人材開発部長 小西 明子

【要点】
(1)
「最短距離・最小の労力で成果を出す」ことを志向する新入社員たちにありがちで、筆者も適切に対応できなかった質問を紹介する。
(2)
こうした質問は、彼らと違った環境で育った上司・指導員に当惑やいら立ちを感じさせがちだが、「違い」として冷静に受け止めて指導することが必

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■経済用語解説

ちょっと教えて!現代のキーワード

産業経済調査部門

「IoT」 「越境EC」

■お薦め名著

『複雑さを生きる』 ―頭で考える前にまず感じなければならない―

安冨 歩 著

■ズーム・アイ

東南アジアで英会話が急に上達?

産業技術調査部 岩谷 俊之

偉そうに言えることではないですが、私は英語が下手です。どのくらい下手かというと、切符を買うとか道を尋ねるといった、いわゆる「トラベル英会話」がどうにか…という程度ですから、外国人と英語を使って親密にコミュニケーションするなど、どだい無理な話です。