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2016年8月1日
繊維トレンド7・8月号 2016 No.119

■特別レポート

東レ株式会社・株式会社東レ経営研究所 共催 繊維産業シンポジウム講演抄録 The Snow Peak Way -スノーピークのミッションと事業戦略-

株式会社スノーピーク 代表取締役社長 山井 太

去る3月4日に、金沢市のANA クラウンプラザホテル金沢において、東レ株式会社と株式会社東レ経営研究所の共催で、繊維産業シンポジウム『北陸産地の新たな成長と産業競争力強化』を開催しました。当日は、神戸大学大学院経営学研究科原田勉教授、株式会社スノーピーク山井太代表取締役社長、東レ株式会社田中良幸取締役の3人の講師にご講演いただきました。  本号では、そのうち、株式会社スノーピーク山井代表取締役社長の講演内容をご紹介します。なお、神戸大学原田勉教授の講演内容については、弊社の経営情報誌『経営センサー』6月号にて、また東レ田中良幸取締役については『繊維トレンド』5・6月号にて、それぞれ紹介済みです。

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■ファイバー/テキスタイル

世界の繊維品貿易動向 - 2015 年の世界の繊維品貿易は減少-

日本化学繊維協会 業務調査グループ 主席部員 鍵山 博哉

【要点】
(1)
2015 年の世界の繊維品貿易額は、2015年は前年比6%減の約7,500億ドルと推定、3年ぶりの前年実績割れとなった。
(2)
主要国の繊維品輸出をみると、ベトナム、バングラデシュを除き軒並み前年実績割れとなった。
(3)
日欧米の輸入市場では中国のシェアは低下している。
(4)
2016 年に入っても繊維品貿易の回復は見られていない。

 

2016/17 年秋冬生地と2017 年春夏糸のトレンド -ウールとテンセル、天然繊維由来同士が提携-

株式会社インテグレード 代表取締役社長 欧州繊維専門月刊誌『Twist』在日特派員 永松 道晴

【要点】
(1)
英国の伝統的なハリスツイードが華々しく復活して2016/17年秋冬向けテキスタイルとしてメンズのピッティイマジネウオモに初めて自前のスタンドを設営して来場者の大きな注目を浴びた。
(2)
それに続く2017年春夏向けの糸素材展示会ピッティイマジネフィラティで夏物にもツイードが提案されていて、色と柄に関してもファッションの自然への回帰が明確になってきている。
(3)
この展示会では地場の紡績が高級・高品質の糸を開発するのに持てる知恵を絞り、加工設備に大きな投資をしていることが見て取れ、ファッション製品に品質第一の素材を多用し差別化することで、低コストの国々に対抗して主導権を握る戦略が明白だ。
(4)
2017春夏では軽やかな透明感を異繊維のブレンドでさまざまなファンシー効果を演出した糸が主流で、草木染めも利用した「洗練された自然」を指向している。色はグリーンやクリームなどの自然で穏やかな色調に赤などでビビッドなアクセントを加えている。
(5)
ウールマーク社とレンツィン社が提携してウール/テンセル混の共同製品開発に乗り出した。天然の植物と動物由来の繊維とのコラボレーションの狙いは、品質面では混紡することで風合いと機能両面で傑出した相乗効果が得られること、そのため100%ウールにこだわっている消費者が安価な混紡品に移行して売上の増大が期待できること、そしてこの組み合わせが産業界の目指すべきサステナブルな環境維持に資することで、今後の繊維産業が全体として目指すべき方向を具体的に示唆していると言えよう。

 

フランスの繊維クラスターの動向 

東レ株式会社 繊維加工技術部 塩谷 隆

【要点】
(1)
フランスの産業クラスター計画は、革新的な技術、製品を生み出すことが大きな目的である。一定の産業が集積した地域を競争力拠点として認定し、国内産業の再活性化、雇用創出を図ることを基本的な考え方としている。
(2)
フランスの代表的な繊維クラスターには、南東部のリヨンを中心とする「テクテラ」とベルギーとの国境に近い北部のリールを中心とする「アップテックス」があり、2005年に設立された。
(3)
幅広い産業への素材供給源となるべきテクニカル・テキスタイルの進展に対して、産官学連携、異業種連携をベースとする繊維クラスターは大きく貢献している。
(4)
繊維クラスター発展のためには、国や地方公共団体による長期的視点に立った支援がポイントとなる。また、成果創出のためには、企業やクラスターが自立性を保ちながら、自己責任で努力していくことが肝要である。

■縫製/アパレル

中国“セレクトショップ” の変遷と有力8 社

牛田(上海)投資咨詢 有限公司 総経理 牛田 賢

【要点】
(1)
中国の「セレクトショップ」は、日本国内の「大手セレクトショップ」とは、種類が異なる。
(2)
中国では消費水準の向上により、個性的なセレクトショップに注目する消費者が増えつつある。
(3)
近年、中国のセレクトショップは進化している。品ぞろえの幅を広げ、サービスレベルを向上させ、プロモーションにも力を入れる企業が増加している。

■知りたかった繊維ビジネスのキーポイント

縫製と繊維総合展「JIAM 2016 OSAKA」 ―革新的ソリューションと最新技術が一堂に―

ダイセン株式会社 「繊維ニュース」記者 西田 貴夫

「JIAM 2016 OSAKA」(国際アパレル機器&繊維産業見本市)が2016年4月6~9日、大阪・南港のインテックス大阪(大阪市住江区)で開催された。「革新的ソリューションと高度加工技術」をテーマに掲げ、IT(インフォメーション・テクノロジー=情報技術)と、もう一つのIT(イノベーティブ・テクノロジー=革新技術)を駆使した最新のハードウエアとソフトウエア双方で「世界に先駆けた革新的な新製品が集結する場」として開催された。JIAM 2016 OSAKAから縫製機器を中心とする最新技術、革新的ソリューションを振り返る。

■統計・資料

主要国の合繊主要4 品種の需給動向 日本/韓国/台湾/アメリカ/中国/インド