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2010年12月1日
経営センサー12月号 2010 No.128

■特別レポート

変わらなきゃダメだよ、日本、日本人

ソフトブレーン 創業者 宋文州氏

 

進化し続ける改造EV

東京大学 総長室アドバイザー 村沢義久

【要点(Point)】
(1)改造EV を基幹産業に育てようとする地方自治体が出てきた。
(2)改造EV は進化し続け、性能は日々向上している。また、ユーザーも進化している。
(3)補助金などの後押しがあれば急速な普及が期待できる。

■経済・産業

消滅した?設備投資循環 -「失われた20 年」の背景-

高橋 健治 常務理事 特別上席エコノミスト

【要点(Point)】
(1)わが国の設備投資循環は、90 年度をピークに下降局面に入ったが、その後、本格的な上昇局面が 見られない。これが景気の長期低迷、「失われた20 年」の背景にある。
(2)「景気基準日付」では、2002 年1 月~ 07 年10 月が「拡張」期間で、設備投資循環も上昇局面にあったが、低水準にとどまり、景気低迷を脱することができなかった。
(3)「失われた20 年」を抜け出すには設備投資の持続的な拡大が不可欠である。それがなければ、「失われた30 年」になる懸念もある。
(4)イノベーション政策推進や、法人税減税に加え、観光産業育成、老後不安解消と消費税の漸進的引き上げによる個人消費の回復など、多面的な政策が必要である。

 

進む「製造業のサービス化」 -今、何が起こっているのか-

増田 貴司 産業経済調査部長 チーフ・エコノミスト

【要点(Point)】
(1)製造業企業がモノの製造だけでなくサービスの分野に進出する動きが活発化している。この背景には、世界に工業製品があふれるモノ余りの時代となり、顧客の求める価値が商品そのものから商品を使った問題解決(ソリューション)に移行したことがある。
(2)本稿では製造業で進行しているサービス化の動きについて、様々な切り口から分析、整理し、事例を挙げつつ考察してみた。
(3)製造業による付帯サービス、サービス提供の人材育成効果、顧客との「共創」によるイノベーション、顧客を味方につける品質保証サービス、「意味的価値」を生み出すサービス、保守の進化形としての補修サービス、IT を活用した顧客行動の「見える化」とソリューション提案等について概観する。
(4)ビジネス環境がサービス牽引型に変わったことに対応して、製造業もその在り方を変えていかなければならない。「モノの価値」だけで勝負するのではなく、「モノで実現するサービスの価値」で勝負することが重要になる。本稿で取り上げた製造業企業の様々な取り組みは、そのためのヒントになるものと思われる。

PDF : 詳細(PDF:1,870KB)

 

タイは自動車産業の一大生産拠点へ —海外に目を転ずれば自動車業界はいまだ成長産業—

株式会社QBR QUICK 企業研究所 調査部 シニアアナリスト 小西 慶祐

【要点(Point)】
(1)2010 年のタイの自動車生産は、タイ国内向けの販売復調と資源国・新興国向けの輸出増を背景に、過去最高を更新へ。
(2)トヨタ、いすゞに続き、日産もタイを輸出拠点として活用開始。他の日系自動車メーカーも積極姿勢が顕著。
(3)タイ国内のピックアップトラック市場はトヨタ、いすゞの高シェアが続く見通しだが、乗用車市場は熾烈な販売競争が想定される。

■視点・論点

企業経営と文化の効用(第5回) —幼少年期の体験と創造性—

谷川ヒューマン・テクノ研究所 所長 谷川 孝博

■マネジメント

中小企業の中国事業を考える視点 -事業環境づくりを中心-

浦上アジア経営研究所 代表 浦上 清

【要点(Point)】
(1)近年、日本の対中国直接投資は、金融業(銀行・証券・保険)向け投資を除くと、右肩下がりの低迷状況が続いている。大手企業の中国投資に一服感があり、また、中小企業の中国投資は、中国の事業環境が厳しさを増すなかで足踏み状況にある。
(2)中小企業は規模の経済の恩恵を享受することができないという構造的な弱みを持つ。従って、スケールメリットの創出努力を行うことが企業にとっても、企業支援を行う様々な組織にとっても大切な課題である。
(3)本稿では、中国事業の難度が上がりつつあるなかで、中小企業が本来持つ強みを活かすための事業環境づくりに焦点を当てた対応策の検討を行うと同時に、若干の提言をさせていただきたい。

PDF : 詳細(PDF:1,141KB)

■人材

「課題研究」の成否を分けたチームプロセス

小西 明子 人材開発部長 福田 貴一 人材開発部

【要点(Point)】
(1)早期選抜人材のリーダーシップ開発に続く新たな人材開発の焦点のひとつは、チームコミュニケーションの向上であり、様々な階層の研修にチームプロセスを意識したセッションが採り入れられつつある。
(2)研修プログラムの中でも効果的なチームプロセスを作り上げたチームが、課題研究などで画期的な成果を挙げる事例が見られた。
(3)効果的なチームプロセスを体験できる研修づくりは人材開発スタッフにとって重要な課題といえる。

PDF : 詳細(PDF:1,340KB)

■経済用語解説

ちょっと教えて!現代のキーワード 

「医療観光」「インフラ輸出」

■お薦め名著

『無一文の億万長者』 −商機は見つけ出すものであると同時に作り出すものである−

コナー・オクレリー 著 山形 浩生、守岡 桜 訳

■ズーム・アイ

ほめて育てる

石川 裕子 繊維調査部

■今月のピックアップちゃーと

日本は男尊女卑の国?