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2013年11月4日
メタンハイドレート

埋蔵量は世界有数、商業生産には高いハードルも

メタンハイドレートとは、天然ガスの主成分であるメタンと水が結合した氷状の物質で、 永久凍土地域の地下や水深500メートル以深の海底といった低温高圧の環境に存在します。 温度が上昇したり圧力が低下したりすると分解し、燃えやすいメタンガスと水になります。 2013 年 3 月、日本政府が、愛知・三重県沖のメタンハイドレートからガスの採取に成功し たと発表して注目を集めました。メタンハイドレートを海底で分解してガスを産出したの は世界で初めてです。 世界のメタンハイドレートの埋蔵量は、世界天然ガス確認埋蔵量の約 10 倍と見られてい ます。資源に恵まれない日本ですが、メタンハイドレートに関しては日本近海に世界有数 の埋蔵量が存在し、日本が使う天然ガスの約 100 年分が眠っているとの推計もあります。 ただ、メタンハイドレートの商業生産は容易ではありません。石油や天然ガスは採掘に 成功すれば自噴しますが、メタンハイドレートは固体であるため自噴せず、現時点では大 量のエネルギーを投じて地層の中で分解させてガスを採取しなければなりません。大量生 産するためには膨大な数の井戸を掘る必要もあり、政府が掲げる「2023 年までに採算の合 う産業に育成する」という目標をクリアするには、数々の高いハードルを越える必要があ ります。

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