close

2011年4月1日
上級MOT 短期集中研修「戦略的技術マネジメント研修」について(第19 回)
全期同窓会 特別講演会
繊維ファッション産業のリード役が語る “異業種協業による顧客創造の歴史”
シニアリサーチフェロー MOTチーフディレクター
宮木 宏尚

【要点(Point)】
(1)戦後復興の牽引役となった合繊産業で培った技術は、炭素繊維、水浄化膜、液晶パネルやリチウムイオン電池の材料など 21 世紀を担うキーテクノロジーとして花開いた。その意味で、繊維産業はグリーンニューディールを担い未来を創造する礎を築いたといえる。
(2)グローバル化が進む中、日本企業は「現地化」が遅れている。「現地に溶け込む」サービス精神と匠の技で、もう一度世界をリードすべきである。
(3)商いの原点は「ほれ、ほれられる」。自分が売る商品に惚れ、その熱意をもって相手に伝えれば、相手も惚れこんでくれる。
(4)戦略は三カン(感、観、勘)に従う。感じたこと、見たこと、ひらめいたこと(勘)がつながった時、戦略が構築される。
(5)異業種協業は大きな顧客創造のチャンスを生む。限られた資金でも多くの企業が協業すれば、相乗効果を生み、社会変革をもたらすような効果もあげられる。
(6)現在の日本企業は権限委譲が遅れている。世界と戦うためには権限委譲により、早い決断、リスクにチャレンジする姿勢が求められる。
(7)現在の世界では、情報の共有化と武装化が勝敗を分ける。業界の情報を、小売-加工-素材が有機的に垂直連携で共有化し、正確なニーズのくみ取りや新しい商品やサービスを実現して行かなくてはならない。

PDF : 詳細(PDF:1,977KB)