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2011年1月11日
2011年の日本経済・産業を読み解く20のキーワード ~ 
この底流変化を見逃すな
チーフエコノミスト
増田 貴司

・本稿では、年頭に当たり、2011年の日本の経済・産業を読み解く上で重要と思われるキーワードを筆者なりに20個選定し、解説してみたい。 ・キーワード選定に当たっては、マクロの景気動向よりもむしろ、産業、企業経営、技術、国民生活にかかわる広範なテーマに目を向けた。巷でよくある「今年のトレンド予測」や株式市場で材料となる一過性のテーマ探しとは一線を画し、現在日本の経済社会や産業の底流で起こっている重要な構造変化を的確にとらえることを狙いとしている。 ・2011年の20のキーワードを列挙すると、以下のとおりである。 1.新興国シフト 2.M&A 3.グローバル人材 4.海外インフラ受注 5.FTA 6.スマートシティ 7.リチウムイオン電池 8.LED照明 9.白物家電 10.資源価格高騰 11.都市鉱山 12.サービスの強化 13.ビジネスモデル 14.逆輸入 15.日本製(メード・イン・ジャパン) 16.高齢者向け商品 17.訪日観光客 18.新卒の就職難 19.世代間格差(“財政的幼児虐待”)   20.デフレの長期化 ・取り上げた20のキーワードは、景気循環的な一過性のテーマや現象ではなく、中長期的、構造的、不可逆的な環境変化に関するテーマ・現象・課題が多い。2011年の日本経済は、新興国など海外経済の拡大を背景に、踊り場を脱して景気回復基調に戻る見通しである。しかし、今の日本の経済・産業が閉塞感を打開できるかどうかは、マクロの景気動向よりも、これらのキーワードの各項目がどのような展開を見せるかにかかっていると言えよう。

PDF : TBR産業経済の論点 No.11-01(704KB)