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2018年8月31日
フードテックが生み出すバイオエコノミーの新潮流
研究員
川野 茉莉子

・「食×テクノロジー」の融合で生まれる「フードテック」は、SDGs目標の一つでもある食糧危機を解決し、食の未来を変える可能性を秘めている。米欧を中心にフードテックのスタートアップ企業が次々と誕生し研究開発を進めており、投資家の関心を集めている。 ・遺伝子組み換えや細胞培養などのバイオ技術を用いて、従来食用には用いられてこなかった動植物などを原料に、環境負荷が少なくクリーンで栄養価が高い、高付加価値食品を作り出す「フードテック」は、バイオマスやバイオテクノロジーを基盤に地球規模の課題を解決し、持続可能な社会を目指す「バイオエコノミー」の一つの潮流ともいえる。 ・本稿では、農業・工業・健康と幅広い分野を包括する「バイオエコノミー」の中でも、特に農業、食糧分野に着目し、藻類タンパク質や昆虫食、植物肉、そして再生医療技術を応用した未来の農業「細胞農業」から生まれる培養肉などの研究開発に取り組むフードテック・スタートアップ企業の事例を紹介し、新たな成長産業としてのフードビジネスについて論じる。

【キーワード】

フードテック、バイオエコノミー、サーキュラー・エコノミー、食×テクノロジー、バイオテクノロジー、バイオマス、SDGs、藻類タンパク質、昆虫食、植物肉、培養肉、細胞農業

PDF : TBR産業経済の論点 No.18-07(743K)