2007年6月29日
高収益持続に向けM&Aと緻密な海外戦略が必要
~ 法人企業統計から見た日本企業の現状と課題
シニアエコノミスト
福田 佳之
・最近の日本企業は製造業、非製造業ともに売上・収益の好調さをキープしている。
・この売上・収益の好調の背景に、これまで抱えてきた「三つの過剰」を解消し、体質強化と収益力向上を実現したことが挙げられる。特に、製造業でその傾向が顕著である。
・有利子負債の返済をひとまず終えた日本企業は中長期的な視点での設備投資拡大など攻めの経営と配当の増大など株主重視の姿勢を打ち出している。
・今後、日本企業が高収益を維持するためには、収益力向上のためのM&Aや緻密な海外戦略の実施が求められる。
【キーワード】
三つの過剰、攻めの経営、損益分岐点比率、キャッシュフロー、人口減少、M&A、BRICs、海外戦略
PDF : TBR産業経済の論点 No.18-02(386KB)