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2015年9月1日
課題先進国・日本のロボット開発を考える ―求められているのはドイツや米国との技術開発競争に勝つことか?―
主席研究員(市場調査担当)
岩谷 俊之

【要点】
(1)
近年のロボット技術開発ではIoTネットワーク構築やビッグデータ利活用、学習型人工知能開発等々、IT分野寄りの技術が極めて重要になっており、ドイツや米国はそういった点で日本の先を行っている。
(2)
こういった分野で日本がドイツや米国に勝つのは容易ではない。標準規格や基幹システム、データ等々の部分で日本優位の仕組みを作れれば理想的であるが、"得意のものづくり路線をロボットでも究める"方が現実的といえるのではないか。
(3)
身近を見れば、日本にはすでにさまざまな、しかも切実なロボットニーズが存在している。課題先進国といわれる日本は、労働人口減少・人手不足などの問題を抱える「ロボットニーズ先進国」でもある。「ニーズに応えたものづくり」というわが国の得意路線を進んでいけば、それがロボット技術の進化やロボットの普及をもたらすだけではなく、社会的課題そのものの改善につながり得る。

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