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2017年12月18日
東レ経営研究所 MOT研修シリーズ(第28回)
「T-MOTエグゼクティブフォーラム(宮木塾)」例会
トランプ政権のアメリカと日米関係
コロンビア大学 名誉教授 ジェラルド・カーティス氏 講演抄録
シニアリサーチフェロー MOTチーフディレクター
宮木 宏尚

【要点】
(1)
トランプ政権を誕生させた第1の要因は、アメリカの行き過ぎた資本主義への反発であり、現体制への反発。それには、広がりすぎた経済格差と不平等、グローバリゼーションや移民の増加により職を奪われた、特に中西部の白人労働者層の不満などが大きい。これは、短時間では解決しない。
(2)
一方、本来労働者や中産階級など経済弱者の味方であり、リベラルを旗印にしていた民主党が変質し、リベラルの重点が経済的な意味合いから社会的な意味合い(アイデンティティ・ポリティクス)に移り、「リムジン・リベラル」といわれるように変質し、民主党が中産階級からの支持が得られなくなったことにある。
(3)
北朝鮮問題に関しては、制裁と同時に出口戦略を考えておくことが重要であり、この役割の一端を中国に期待する。軍事オプションは限りなく大きなダメージを双方に与える。
(4)
カーティス教授の門下生のように、海外で教育を受け、「世界や日本を外から見る目」を持ち、若い世代の気持ちを実感できる政治家が日本の政界で力を発揮できるようになり、日本の政治が変わっていくことを期待する