close

2011年7月4日
スマートシティ

世界に広がる環境配慮型の「賢い」都市、震災後の日本でも現実味

 世界的な人口増加と経済発展により資源消費量が急増、環境配慮型の都市づくりが急務 となる中、スマートシティが注目されています。スマートシティとは、IT 等最新技術を駆 使してエネルギー効率を高め、環境負荷を低下させた「賢い」街のことです。電力・水道・ ガスのみならず、家庭やオフィス、交通網等幅広い範囲を巻き込み、世界中で 100 とも 200 とも言われるプロジェクトが進行中です。  スマートシティの一例を挙げると、家庭では太陽光発電で作った電気を利用、使用され ていない家電製品は自動的にスイッチオフされ、オフィスでは夜間電力を利用した冷房を 使い、郊外の発電所では太陽光発電やごみ発電等も行います。電気バス、電気自動車利用 に加え、信号のネットワーク化で渋滞解消の取り組みも行われます。  スマートシティのプロジェクトでは、既存の施設を改良する先進国型のオランダ「アム ステルダム・スマートシティ・プロジェクト」、ゼロからスタートする新興国型の中国「天 津エコシティ」などが有名です。  スマートシティの市場は太陽光発電から風力発電、蓄電池、次世代自動車、IT 投資、電 線網などきわめて幅広く、2030 年の世界市場規模(累計値)は 3100 兆円とみる向きもあり ます(図参照)。現在、スマートシティ・プロジェクトでは米国企業、シンガポール企業の 活躍が目立ちますが、日本企業も官民連携でこの巨大市場に食い込もうとしています。  東日本大震災後、原子力発電の見直しを迫られ、再生可能エネルギーや省エネへの関心 が高まったことで、日本国内でもスマートシティが現実味を帯びてきました。

PDF : 詳細(304K)