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2015年5月15日
軽量化への取り組みを進める自動車メーカー
~ 日本の材料メーカーは海外との提携や総合的な提案力強化が不可欠 ~
シニアエコノミスト
福田 佳之

・アルミニウムやCFRP(炭素繊維強化樹脂)が自動車に本格投入された背景に、世界的な燃費規制の強化がある。燃費改善の方策の一つとして自動車車体の軽量化への取り組みが行われている。 ・これまで自動車材料として使用されていた鉄鋼は徐々に使用比率を下げているものの、鉄鋼におけるハイテン(高張力鋼)の比率は高まっており、軽量化の流れに即している。 ・代わってアルミニウムが自動車材料として台頭しており、自動車外板への採用が進展している。その軽さが評価されているものの、原料・加工コストの高さや成形の難しさなどの課題が存在しており、関連メーカーが課題解決に向けて取り組んでいる。 ・CFRPは軽さだけでなく、強度や弾性においても鉄鋼より優れており、次世代自動車材料として注目されているが、成形に時間がかかるなどの課題がある。成形時間が短い熱可塑性炭素繊維強化樹脂(CFRTP)に期待が集まっているが、その実用化への道のりはこれからである。 ・今後、日本の材料メーカーは新材料開発を海外の自動車関連メーカーと連携して行わなければならない。また、材料技術だけでなく、加工や評価など関連技術の開発を行い、材料に関する総合的な提案力を磨く必要があるだろう 。

【キーワード】

アルミニウム、CFRP(炭素繊維強化樹脂)、「i3」、「F150」、燃費規制、ハイテン(高張力鋼)、ホットスタンプ、部分焼き入れ、温間成形、セルフピアシングリベット、摩擦攪拌接合、プリプレグ、RTM、C-SMC、成形時間、CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性樹脂)、異方性、異種材料接合、マルチ・マテリアル化、LFT-D混練体

PDF : TBR産業経済の論点 No.15-03(632K)